- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087480764
作品紹介・あらすじ
日本が英・米・豪、そして中国と開戦。英語と漢語、漢字までも敵性語となったとしたら。偶然送信されてきた、間違いファクシミリが引き起こす大乱戦珍騒動。曖昧なファッション用語が招くフツーの生活のコンラン、ドタバタ…。氾濫する外国語。使用禁止ことわざ。スピーチ。あらすじ。手垢のついた言い回し。廃語辞典。討論。手紙などなど。ことばと言葉にたいする徹底究明的パスティッシュ小説集。
感想・レビュー・書評
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「ことば」をテーマに様々な話が展開される。
最初の方は面白いことや為になることも多かったが、終盤は言葉に注目し過ぎてやり過ぎ感があったように思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ことばにまつわる小説というか、エッセイ風なのもちらほら。一昔前の作品なのでネタが古い部分もあるが、さくっと読めて楽しめた。
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言葉の面白い話を思いつくままに書いたら一冊の本になりました。あとがきはそんな言葉で始まっていた。え、これのどこが面白い話なの?と驚くままに発行年を調べたら1990年。これを見ると、時代とともに我々の感性が変化していることが顕著だ。言葉のおもしろさとはこんな揚げ足取りの屁理屈の中にはない。もっと言葉特有の、本質的な部分に迫ってほしかった。ただの駄洒落が冗長になっただけ。長ったらしい、大したオチの用意されていない落語を聞かされた気分だ。そして何より口説い。しかし、解説のたった2ページに書かれた宮部みゆきの散文がやばい。この本はこの2ページにこそ最も大きな価値がある。この2ページだけで、星プラス1。
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清水さんお得意の言葉遊び。清水作品とは『国語入試問題必勝法』で出会って以来、日本語をテーマに大いに楽しませていただいた。結果として、日常何気なく使っている言葉の用い方について改めて意識するきっかけともなった。
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テーマが「言葉」(清水文学の真骨頂!)で、装丁が南伸坊で、解説が宮部みゆき……最高の組み合わせの一冊! 三者とも、素晴らしい仕事をしている。
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面白い話とそうじゃない話の差が激しいのだけれども、にやりとさせられる部分が多かったのでこの星数。
いつの時代も言葉は変わりつづけて、都合のいいように歪曲していくなか、栞を挟むように当時の言葉を風刺する書き口は2010年代になっても通ずる面白さがあったことに驚く。
文明の進歩とともに、どんどん新しい言葉が生み出されて、古い言葉は無くなっていくけれど、いつの時代もそれぞれのツッコミどころがあるのかなと。 -
ことばの面白さをテーマにした短編集。外来語が使えなくなった世界や、結婚式のスピーチなどその状景を思い浮かべるだけで、笑ってしまいそう!
『石橋を叩いて傷害罪』が傑作です。 -
何も考えずに笑いたくて買ったけど、「言葉の戦争」という短編では特に、日本語と言葉の使い方について思わず考えさせられた。一日くらい大和言葉のみで生活してみるのも良い経験かもしれない。外来語の定着度や便利さに気付けるだろう。
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面白かった。
借り物。 -
いやあ、笑った笑った。電車の中で笑いをこらえるのに一苦労した。俯(うつむ)いて本で顔を隠しても「くっくっくっくっ」と笑い声が漏れてしまうのだ。
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