赤いダイヤ (下) (集英社文庫)

  • 集英社 (1994年1月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (520ページ) / ISBN・EAN: 9784087481273

作品紹介・あらすじ

商売に失敗して、海に身を投げた木塚慶太。偶然、稀代の相場師・森玄一郎に命を救われ、赤い魔物・小豆相場に足を踏み入れた。命を張って一攫千金に挑む男の物語。(解説・佐高 信)

感想・レビュー・書評

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  • 如何にもマーケットらしい投資対象である商品先物「小豆」。この小豆を取り巻く面々の人間模様が細かく描写されている。妙に運のある者、金に目が眩み人を平気で裏切る者、リスクを取らず算盤だけを弾く者などなど。

    簡単に翻弄されそうな小豆を前にしても、一切揺らがず歩む森玄や押田のように生きたい。

  • 赤いダイヤ(上)参照。

  • 今まで未読でいたことを激しく後悔。昭和29・30年に展開された小豆の先物取引における未曾有の仕手戦。主人公は、300万円の借金に自殺を考えていた木塚という小男。彼が森玄こと森玄一郎と知り合う事により外貨特割カードの商売で持ち直す。もう一人の主人公がその森玄。小豆相場において買い大手「買いの森玄」と呼ばれる男。それは、ただ金儲けのためじゃない、小豆農家を守るために相場を買い支えている男だった。敵対する売り大手は伝説の相場師とも呼ばれる「松辰」こと松崎辰治。取引所の理事長職を傘にきて買い方を潰そうとする。「仕手戦を舞台にした○○小説」と言った生易しいものではなく「仕手戦小説」そのもの!

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著者プロフィール

梶山季之:かじやま としゆき
1930年1月2日 - 1975年5月11日
多くの商業雑誌に記事を執筆し、週刊誌創設ブーム期にはトップ屋として活躍。
その後『黒の試走車(テストカー)』『赤いダイヤ』などの小説でベストセラー作家になる。
活躍分野は、産業小説・経済小説・推理小説、時代小説、風俗小説、社会小説、痛快小説、SF小説、時代小説、実録小説、少年少女向けの冒険小説等とあらゆる分野に作品を残した多才・多作の作家。
まさに波乱万丈、破天荒、文字通りの無頼派作家。

「2025年 『実力経営者伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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