カイのおもちゃ箱 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087481426

感想・レビュー・書評

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  • もう一回読みたいな。圧倒的。

  • 【あらすじ】
    カイは笑うことも、泣くこともしない。普通の子ではなかった。幼稚園に入って間もなく、両親が目を離している隙に、群衆の谷間を潜り抜け、都市の回廊へと迷いこんで行った。そこでは、少年と少女の一団が、カイを待っていた。カイが突然叫ぶ。「ヘンシツシャを退治に行こう」カイを先頭に少年達は突き進んでいった。叙事詩的世界を描く、長編現代の神話。

  • よんだっけ?

  • この筆者の本は読んでいて、文体も内容も好きな感じのものが多かったのだが
    これは受け入れ辛かった。
    正直に言えば、何を言いたいものだろうかと悩む内容で
    どうもジャンル的にはホラーと言った感じで
    『現代の神話』にはとても思えない。

    ホラー小説と捉えるのなら、興味深い描写や設定はいくつかあったが
    フィクションの中でも子供にこんな言動をさせるのは個人的には不快だった。

    印象に残ったのは函館に関する描写で
    『でもあそこは、ローマと同じさ。遠くから見た分には、美しいけれど、住むには活力がなさすぎる。
    ふらっと旅行しに来るにはいいけれど、そこで暮らす街としては魅力はないな。』。
    ローマについてはよく知らないので同じかどうかは兎も角として
    函館というのはそういう町だと思う。
    とても美しいけれど、住むには何もなく、くすんでいる町だ。
    この表現は秀逸だなと感じた。

  • 背表紙のあらすじを見て面白そうかなと思ったけど
    読み続けるのが辛くなるつまらなさだった…
    全部読んだけど。
    なんか少しぐらい光が欲しいなぁ。
    残念。

  • 私には合わないみたいなので、久々に斜め読みさせてもらおう。

  • タイトルと背表紙のあらすじにひかれて2回も買ってしまった!
    2回目に買ってしまったとき、途中で以前買って失敗したことを思い出し・・・(>■<;)
    さっぱり、物語についていけなかった。つまらにゃい。

  • カイ君!もっと笑って、泣きなさい!

  • 読み終わったら、あたまがぐちゃぐちゃして、酔ったようになった。お腹がそこの方でぐるぐるする。世界と時間がぐるぐるする。でもそのままだ、と思った。そのまま、自分たちにすべて跳ね返ってきてしまうような本だった。

  • 辻さんの長編小説本。長かったけど結構夢中に読んだ。
    決まりきった大人の世界に、可能性を秘めた子供が挑んでいく物語。「ヘンシツシャを退治しにいく」といった子供たちの視点から物語が書かれており、人間(大人)の残酷、汚い部分も赤裸々に見えて、もう一度子供の視点にたって今の自分を見直そうと思った一作。

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著者プロフィール

東京生まれ。1989年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞。以後、作家、ミュージシャン、映画監督など幅広いジャンルで活躍している。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語版「Le Bouddha blanc」でフランスの代表的な文学賞であるフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。『十年後の恋』『真夜中の子供』『なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない』『父 Mon Pere』他、著書多数。近刊に『父ちゃんの料理教室』『ちょっと方向を変えてみる 七転び八起きのぼくから154のエール』『パリの"食べる"スープ 一皿で幸せになれる!』がある。パリ在住。


「2022年 『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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