無伴奏 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.52
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  • (8)
  • (3)
本棚登録 : 335
レビュー : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087482126

感想・レビュー・書評

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  • 切ない恋愛模様が描かれた作品。登場人物が皆魅力的で、頭の中で実写版の映像を作りたくなる。主人公は若いけれど、大人が読んだらより深く読めると思う。

  • 主人公の響子は青春時代のことが忘れられず、思い出の地・仙台を訪れ回想します。
    高校三年生だった響子は、喫茶店で大学三年生の渉と出会い恋人同士になります。しかし、渉は自分のことを心底愛してはくれない様子。その原因はいったい何なのか…。
    真相は多少びっくりしましたが、結局金持ちの道楽息子が好き勝手やって取り返しのつかないことになったお話なので、あまり共感出来ませんでした。

  • 何年か前の「CREA」で小出恵介が名作3冊の中のひとつとしてこの作品を取り上げててびっくりしました。女性受けしかしないだろうなーって思ってたので。
    その感想の中で、この作品からは煙とかの匂いが立ちこめてるって書いてあって、へーって思いました。正直あたしは最初から最後まで響子視点でしか読んだことなかったから、響子が感じることが全てで、周りの人や物や空気について考えたことも感じたこともなかったんです。
    煙草や闘争の煙。確かに彼らと過ごした時間が20年経っても響子の中で燻っている。
    渉が響子のことを好きだったのは嘘じゃないと思うんです。響子に対して好きだという感情をもったことと、本能が欲したものが別だっただけ。
    渉は祐之介の子供が欲しいと思ったエマと一緒だと思う。
    でもエマと響子が被害者であるとは思いません。特に響子は全てを知った上で渉を受け入れていたのだし。
    エマは、ただ可哀想な人だと思いました。最期の一瞬でもいいから愛した人の闇が見えたら良い。エマもまた響子のようにその闇を受け入れてくれると思うのです。
    その時どういう会話をしたのかは描かれてませんが、もし何も知らないままだとしたら、やはり可哀想過ぎると思うので。
    セシルカットが似合うなんて相当美人だよなぁ。一番素直で可愛くて可哀想だったエマ。響子よりむしろ彼女の方が作者の愛情を感じる気がする。

  • 恋3部作の1作目。「恋」「欲望」と既読で、第一作が最後になってしまった。3部作の最初にふさわしい、作品。仙台の無伴奏に行ってみたくなる。今はないらしいが・・

  • なんとなく雰囲気が「恋」に似ているような気がするなぁ。

    渉と祐之介の関係がすき。

  • 一生、という二文字が浮かぶ作品。
    一生誰にも打ち明けられない過去、一生悔やみ続ける自分の選択、一生忘れられない記憶、一生残る心の傷、一生、一生……
    清らかで醜悪な悲劇。誰もが悪党で、誰も悪くない。

  • 少しアンニュイながらも不器用な女性を主人公にする「恋」と同様の世界。

  • 小池真理子
    集英社 (1994/9)
    (集英社文庫)
     新潮社 (2005/03)

    小川洋子さんの「みんなの図書室」で紹介されていました
    「予感小説」と書かれています

    ちょっと私より若い世代
    あの時代、学園紛争の真っただ中の様子がリアルによみがえります
    世間の空気とか流行とか

    若い時のこういう恋愛は う~ん つらすぎます

    音楽とかなしく重なっていました

    ≪ レコードの 調べと重ね むごい恋 ≫

  • 小池真理子作品、初体験。

    ノスタルジックなのに感傷的でなく、悲劇なのに重すぎない読後感。

    その時代の色に染まり、タバコの香りすら漂ってきそうな小池真理子の骨太な文章力に圧倒されました。

  • 読後、セシルカットにしました。

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著者プロフィール

小池真理子(こいけ まりこ)
1952年東京都生まれの作家。成蹊大学文学部卒業。89年「妻の女友達」で日本推理作家協会賞(短編部門)、96年『恋』で直木賞、98年『欲望』で島清恋愛文学賞、2006年『虹の彼方』で柴田錬三郎賞、12年『無花果の森』で芸術選奨文部科学大臣賞、13年『沈黙のひと』で吉川英治文学賞を受賞。その他の著書に、『二重生活』『無伴奏』『千日のマリア』『モンローが死んだ日』などがある。
2019年1月6日から、『モンローが死んだ日』がNHK BSプレミアムでドラマ化。主演は鈴木京香、草刈正雄。

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