炎天 神尾シリーズ3 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 82
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087483239

作品紹介・あらすじ

元一等航海士・神尾修二が法律事務所の調査員を始めて一年。奇妙な依頼が舞い込んだ。メキシコで行方不明の甲板長・三宅を捜して欲しいと。三宅は船乗り人生を総決算し、死ぬ気で何かやろうとしている。彼を追って神尾はメキシコまで飛んだ。再会の喜びも束の間、彼らはある組織の死闘に巻き込まれてゆく。

感想・レビュー・書評

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  • 神尾 3

  • 秋月くん恋をする!!
    なので星の数も増えた(笑

    オープニングが面白い。
    なにしろ、神尾が料理を失敗するところからだ。
    クソ不味いシチューを作り、二日放置し、食べたら腹を壊した(笑
    当然なのに、それを知らないところがまた可愛い。
    このシチュー、後々響いてくるものになるとは気付かない・・・

    秋月くんが恋をした相手は、神尾が船に乗っていたとき親父のように思っていた甲板長・三宅から預けられた娘。
    その三宅が突然居なくなって、トラブルが始まる。
    男っていうのは、家で大人しくしてれば幸せに暮らせるのに、絶対にそれをしないところが腹が立つというか格好良いと言うか。
    残されたものの気持ちも考えろー! と叫びたくなってしまう。
    三宅を探しにメキシコに飛んだ神尾は、ひとりで行くと決めたのに男になりつつある秋月くんが一緒に!
    神尾が辞めてからもずっとジムに通っていた秋月くんは、それなりに強い男になった。
    ただ、生来の真面目さが邪魔をしてどこで力を使っていいのかわからないお坊ちゃんだ。
    メキシコに飛んだときも、ぬるいビールは口にしないし、情報収集のためでも娼婦は抱かない。
    そんな綺麗な秋月くんが勢いに乗せられるように男になってしまう一冊!
    ってあれ? 主人公は神尾なんだよ、一応ー
    三宅は三宅でやりたいことをやりぬき、神尾を切なくしてくれる。
    このシリーズは本当、神尾を苦しめる物語なのだとしみじみ思う今日この頃。
    でも、止められない。

  • 2008年6月

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章。『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2021年 『悪党の裔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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