- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087483239
作品紹介・あらすじ
元一等航海士・神尾修二が法律事務所の調査員を始めて一年。奇妙な依頼が舞い込んだ。メキシコで行方不明の甲板長・三宅を捜して欲しいと。三宅は船乗り人生を総決算し、死ぬ気で何かやろうとしている。彼を追って神尾はメキシコまで飛んだ。再会の喜びも束の間、彼らはある組織の死闘に巻き込まれてゆく。
感想・レビュー・書評
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神尾 3
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秋月くん恋をする!!
なので星の数も増えた(笑
オープニングが面白い。
なにしろ、神尾が料理を失敗するところからだ。
クソ不味いシチューを作り、二日放置し、食べたら腹を壊した(笑
当然なのに、それを知らないところがまた可愛い。
このシチュー、後々響いてくるものになるとは気付かない・・・
秋月くんが恋をした相手は、神尾が船に乗っていたとき親父のように思っていた甲板長・三宅から預けられた娘。
その三宅が突然居なくなって、トラブルが始まる。
男っていうのは、家で大人しくしてれば幸せに暮らせるのに、絶対にそれをしないところが腹が立つというか格好良いと言うか。
残されたものの気持ちも考えろー! と叫びたくなってしまう。
三宅を探しにメキシコに飛んだ神尾は、ひとりで行くと決めたのに男になりつつある秋月くんが一緒に!
神尾が辞めてからもずっとジムに通っていた秋月くんは、それなりに強い男になった。
ただ、生来の真面目さが邪魔をしてどこで力を使っていいのかわからないお坊ちゃんだ。
メキシコに飛んだときも、ぬるいビールは口にしないし、情報収集のためでも娼婦は抱かない。
そんな綺麗な秋月くんが勢いに乗せられるように男になってしまう一冊!
ってあれ? 主人公は神尾なんだよ、一応ー
三宅は三宅でやりたいことをやりぬき、神尾を切なくしてくれる。
このシリーズは本当、神尾を苦しめる物語なのだとしみじみ思う今日この頃。
でも、止められない。
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2008年6月