妻の女友達 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 578
感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087483307

作品紹介・あらすじ

市役所の戸籍係をしている夫と美人ではないが清楚で控えめな妻。平和で波風の立たない人生をこよなく愛する夫婦の前に、突然現れた妻の学生時代の女友達。女流評価家として活躍するスキャンダラスな女の登場が平穏な家庭をいつのまにか破滅的状況に追い込んでいく…。推理作家協会賞受賞の表題作。ありふれた日常に潜む愛憎が殺意を纒ってあなたの背後に忍び寄る恐怖の瞬間。傑作サスペンス6編。

感想・レビュー・書評

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  • 3.7
    →短編集でサクサク読めました。どの話もゾクッとする女の恐さがあり、面白かったです。
    個人的には『転落 』と『 間違った死に場所』が印象に残りました。

  • タイトルに惹かれ購入した、サスペンス短編集。タイトルから連想する痴情のもつれから収拾がつかなくなっていく系?と思えば、そうではない。若干ではあるが芦沢ミステリー感もあり(イヤミス?)しかしながら、どこかしら品を感じるのは作家の持つ文才が成せる技か?どの話もサラッと読め面白いが、まぁ普通。

  • うんうんとうなずいてしまう

  • どの話にも共通項がある。

  • どの話も面白かった!
    まさに、女の方が男よりも一枚上手だということを思い知らされるような話ばかりだった。

  • 20140219読了。
    初・小池真理子。女って計算高い、怖い生き物だと感じた作品たち。
    しかしどれもこれもスッキリしない嫌な気持ちで結末を迎えるから、同じような内容ばかりを取り揃えた短編集にしなくても…という意味で、星2つ。
    1つ1つは女の怖さを感じさせる、身近にあるかもしれない話で、女の本質をえぐり出しているからなかなか良い。

  • 短編集 女友達にまつわる話
    軽いかんじで読めました

  • さすが有名な短編集だけあり、とても楽しめた。
    てか、女のってこわ。。
    どれもおもしろかったけど、転落と妻の女友達の女は特に怖かった!
    男が思うほど女って弱くないし計算高くてずる賢いし自己中。
    男喰いの女、は、結局全部妄想で結果的に旦那を殺してしまうけど、思い込みで突っ走る感じも、あぁ女だなぁ。と。
    さすがです。

  • なんかソワソワする文章。

  • はじめて読んだ小池真理子さんの作品。
    そして貧弱な私の読書経験のなかで最も私を震え上がらせた一冊。
    早く続きが読みたくてたまらない、でも夜は怖くて本を開くことさえできない。
    そのため通勤電車の中や、お昼休みに読み進めました。

    現実がこうだとは信じたくありませんが、女の怖さを垣間見た気がします。
    無知な私はタイトルからエロスを感じたのですが、開いてみると日常に潜み膨らむ殺意をリアルに読者に思い描かせる文章です。
    タイトルで私を誘っておいて、内容で震え上がらせた小池さんは私にとっての魔女ですね。笑

    また女性の怖さを知ると同時に、男性として殺意を抱く主人公にも共感してしまったので
    私の中にもこうした悪意の種があるのだと知りおののいています。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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