四つの恋の物語 (集英社文庫)

  • 集英社 (1995年6月20日発売)
2.88
  • (0)
  • (0)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 22
感想 : 3
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784087483475

作品紹介・あらすじ

昔も今も変わらぬ恋模様。「フィガロの結婚」「魔笛」など、モーツァルトの四大オペラがおりなす愛憎劇に新たな息吹を与え、舞台を現代の日本におきかえた大人の恋愛小説。(解説・原 孝)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • モーツァルトの四大オペラ「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「魔笛」「腰・ファン・トゥッテ」に着想を得て、現代の物語としてよみがえらせた短編集です。

    どの章も、予想していたよりもかなりコミカルな作風で、どこかペースを合わせることができないまま読み終えてしまいました。オペラを元にしているとのことですが、登場人物たちのくるくると動き回る様は、どこか人形劇を連想させるようにも感じます。『情事』や『嫉妬』(ともに集英社文庫)といった、大人の出会いと別れを描いた小説に比べると、ずっとライトな作風になっています。

  • 忘却

  • 「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「魔笛」「コシ・ファン・トゥッテ」モーツァルトの四大オペラの舞台を現代の日本に据え、新たな息吹を与えて描いた恋模様。中年男の横恋慕、ドン・ファンへの復讐、太陽と月のおとぎ話、貞操を賭けた騙しあい……。昔も今も変わらぬ人間の愚かさ、滑稽さ、愛らしさを充分に堪能できる愛のドラマ。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

森瑤子(もり ようこ)
1940年11月4日 - 1993年7月6日
静岡県伊東市生まれの小説家。本名、伊藤雅代。
幼い頃からヴァイオリンを習い始め、東京藝術大学器楽科入学。この時フランス文学にのめりこんだうえ、様々な人々と積極的に交流し、卒業後に就職。結婚と育児に追われる。1977年に池田満寿夫が『エーゲ海に捧ぐ』で芥川賞を受賞したことを機に、初の作品『情事』を書き、すばる文学賞を受賞しデビュー。
37歳でデビューしてから52歳で没するまで、小説、エッセイ、翻訳など100冊を超える著作を生んだ。作品の多くがテレビドラマ化されている。代表作に、『スカーレット』『夜ごとの揺り籠、舟、あるいは戦場』など。

森瑤子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×