トーキョー国盗り物語 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.27
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本棚登録 : 156
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087483949

作品紹介・あらすじ

医者が集まる披露パーティで偶然出会った3人の女。長岡笙子26歳。フツーのOLで気が強く行動派。手始めに会社を辞める。遠藤美保28歳。チャッカリ超美人。ステータスのある男の妻になりたい。高宮絹25歳。クールなフリーライター。「セックスしない症候群」が初の単行本になる。長所も短所も違う3人の生きかたを通して、東京で暮らすワーキング・ウーマンたちの幸福の条件をさがす物語。

感想・レビュー・書評

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  • こういう女性をテーマにした本大好きです。
    林真理子さんの本に出てくる女性は中でもキラキラしていてどこか憧れを抱きます。
    こんな女友達欲しい!
    恋と仕事のバランスを考えさせられる本です。

    にしても絹の本はぶっ飛んでいて、意外と周りのツッコミがなかったのがわたしがツッコミ入れたくなりました笑

  • おもしろかった!
    産まれる前に書かれたお話だからなのか
    聞いたことのない世界観で女性たちが恋愛をしていて
    なるほど、そういう考え方が主流だったのか、、、
    と考えさせられた。

  • 最初に読んだのは確か学部学生の頃だと記憶しているが、その時はリアルさが感じられなかった。

    それが読み返してみると妙なリアルさを感じるのは、社会人となって既に何年も経っているからだろう。

    主人公の3人はどちらかというと極端な事例のように思えるが、確実にいるだろう。アプローチはそれぞれ違うが、いずれも自分の人生を精一杯生きているという点では共通する。

    他書でもそうだが、著者の林氏は文体がしっかりしているので読みやすい。文章を書く際の参考にもなる。

  • いつもの感じ。

  • 50

    仕事に生きる女、平凡代表の女、美しく玉の輿に乗りたい女
    三者三様、でもこれが女の全てではないか?と思うタイプの違う三人の女が出会い、変わっていく。
    92年刊行なのに、今読んでもわかるわかる~って深く頷けるから女っていつまでも悩み変わってないね。

    メリットデメリットを数える電卓を捨てなければ幸せになれない、どれだけ妥協できるか、
    考えない女は死んでいるのと同じ
    三者三様に変わっていく姿が面白かったし自信になったなぁ

    20190706

  • 東京での女性の活躍が様々な形で描かれていて面白かった

  • 92年の小説。かなり適当というか、著者自身の意図がむき出しでこれでええんかいなという気がした。金髪の白人に対する描写、あるいは女性同士で「美しさ」を競ったり、美醜が社会的成功の基準になるという「信仰」の強固さに、何か異常なものを感じるのはなぜだろうか。エンタテインメントとして書き飛ばしているからこそ、むき出しにされるものがあるような気がする。

  • 最近こういう本ばっか読んでるな…。林先生はさすが女性の求めるエクスタシーを分かってらっしゃるなあ。90年代感はあるが現代にもすうごく通ずる話だと思う。というより、90年代くらいに一気に女性が社会に出たものの、そっから先に進めずにいるんだろうな。

  • 東京で1人暮らしをする3人の女がひょんなことから出会い、仲良くなる。
    その女たちのそれぞれの生き方を林真理子らしく描いた本。
    男が思ってる女のイメージって、固定観念だけで、実はこういうとこあるよねっていうのを彼女はよくあらわしていて、おもしろかった。
    やっぱり生々しいのはおもしろい。村上春樹に出てくるような女なんてなかなかいないし。
     

  • 図書館にて借りました。

    目指せ!玉の輿!と張り切る女。
    脱・OL!と転職する女。
    絶対に売る!ベストセラー!と意気込む女。

    やはりいつの時代も「仕事・結婚・転職」はキーワードになる。
    やっぱり・・・と男性諸君に影でこっそり云われても知ったこっちゃ無い。

    だから玉の輿狙いでも別になんとも思わない。
    でも、主人公のひとりが、その玉の輿の条件をひとつずつクリアしていくうちにふと思うスリル。

    いつ、ボロを出してしまうだろう?!

    やはり何をするにも、誰と結婚するにも「自分ありき」
    これは世代は関係ようです。

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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