スペイン断章 下 (集英社文庫 ほ 1-13)

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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087484212

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  • 下巻では、20世紀のスペインが直面する政治や民族、文化、言語についての諸問題についての著者の所感が記されています。

    著者は、フランコ体制下のスペインを、当地の人びとがどのように生きてきたのか、また、その後に訪れた時代のなかで、彼らがこの時代の記憶をどのように抱えてきたのかという問いを掲げ、断定的な議論を避けながらも、問題の深淵を読者とともにのぞき込もうと試みています。また、カタルーニャ州やバスク地方の独立運動に触れて、外国人として一方の見かたに肩入れすることを避けながらも、独立をめざす当地の人びとの意志に強い印象を受けたことが率直に語られています。

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著者プロフィール

1918年富山県生まれ。小説家。1944年国際文化振興会から派遣されて上海に渡るが、敗戦後は中国国民党宣伝部に徴用されて上海に留まる。中国での経験をもとに、小説を書き始め、47年に帰国。52年「広場の孤独」「漢奸」で芥川賞を受賞。海外との交流にも力を入れ、アジア・アフリカ作家会議などに出席。他の主な作品に、「歴史」「時間」「インドで考えたこと」「方丈記私記」「ゴヤ」など。1998年没。

「2018年 『中野重治・堀田善衞 往復書簡1953-1979』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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