方丈記 徒然草 永井路子の (わたしの古典シリーズ) (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087484502

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  • 著者の訳と解説。鴨長明の現代性が驚き。京都生まれで、父方の祖母の実家を継ぐことになっていたと文章が、思わず永井氏のことかと勘違いするほど。既に一生が終わりに近く、余命いくばくもないとの表現も、現代人と変わることがないのには驚き。徒然草は改めて、兼好の博打好き、清少納言への「対抗!意識」を感じることができた。ウィットに富んで楽しい皮肉の数々は今も同じ。昔、授業の古典で学んだ文章が、今、自主的に読むと新鮮!第30段「死後もまた無常」はあまりにもリアリティを感じた。

  • ●方丈記
    冒頭の「行く川の流れは絶えずしてしかも元の水にあらず」てとこを、高校の授業で習ったときものすごく感銘を受けた。
    それまで漠然と感じてた気持ちをうまく言い表してくれてると思って。
    そのことを思い出し、方丈記をちゃんと読みたいと思ってこの本を読んだ。
    正直冒頭以外は陰気くさく抹香くさくてちょっと退屈だったけど(笑)

    ●徒然草
    「最近の若い人たちは凝った名前を付ける」と嘆いているこが、面白い!
    昔も今も考えることは同じなのね~。
    逆に「八重桜は醜い。存在する必要もない」てのはどうかなぁ・・・。八重桜を好きな人もいるんだからさ、そんな自分の感性で断定しなくても。

  • 齋藤孝さんが上達論というのもうなづける。

    時間の使い方についてなどはほんとに自分自身
    耳の痛いお言葉です。

    あと、デジャブについて書いてあるのにはおもしろかったな。
    てか高校で習ったような気がしないでもない。

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著者プロフィール

(ながい・みちこ)1925~。東京生まれ。東京女子大学国語専攻部卒業。小学館勤務を経て文筆業に入る。1964年、『炎環』で第52回直木賞受賞。1982年、『氷輪』で第21回女流文学賞受賞。1984年、第32回菊池寛賞受賞。1988年、『雲と風と』で第22回吉川英治文学賞受賞。1996年、「永井路子歴史小説全集」が完結。作品は、NHK大河ドラマ「草燃える」、「毛利元就」に原作として使用されている。著書に、『北条政子』、『王者の妻』、『朱なる十字架』、『乱紋』、『流星』、『歴史をさわがせた女たち』、『噂の皇子』、『裸足の皇女』、『異議あり日本史』、『山霧』、『王朝序曲』などがある。

「2021年 『小説集 北条義時』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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