天使の卵 エンジェルス・エッグ (集英社文庫)

著者 :
制作 : 村上 龍 
  • 集英社
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本棚登録 : 7796
レビュー : 1057
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087484922

感想・レビュー・書評

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  • 好きじゃない。何しろヒロインぶっ殺して放り出して終わりってラストがいや。春妃がなんで歩太に惹かれたのかもすっきりしない(死の影引きずってるとことか?情熱とか?)し、やっぱり好きじゃない。

  • 続編の「天使の椅子」も読んでみたくなりました。

  • 寂しさを抱いた者同士が惹かれ合い、愛し合う。ただそれだけなのに、簡単にはいかない運命。愛することを素直に認める勇気と、真実を告げる勇気。根底に「死」というテーマが流れている気がする。読了後、とてもむなしく悲しくなった。

  • 精神科病棟に父を入院させ、女で一人で育ててくれた母親には新しい恋人がいて、自分は美大を受けたものの、迷いが先に立って受験に失敗し、浪人の身。

    自立の時を迎えた主人公歩太(あゆた)はある日、電車の中で運命の人春妃(はるひ)に出会う。

    全くの偶然の出会いだったのに、春妃が自分の父親の担当医である事を知り、二人は急接近していく。でも春妃は結婚していた事実と流産した事、そして、夫を自殺で失った過去があった。

    最後うまくいきそうだったのに、春妃は流産して医療過誤でこの世を去ってしまう。

    この作者の「おいしいコーヒーのいれかた」シリーズを読んでいたので、それよりかは若干大人っぽく、まだ文学として読める気がしますが、それでもまだ重さが足りませんね。別にハッピーエンドで終わりで良かったんじゃないでしょうか。何も殺さなくても。でもこの「天使」シリーズも続くようなので、そのためには必要だったのかなぁ。

    読みやすいので「恋愛小説なんて甘っちょろいもの読んでられるか」という殺伐とした気分でない時ならいい気分転換になると思います。

  • 学校の課題で読んだがとても読みやすかった。続きの本も読んでみたい。

  • 浪人生の主人公がたまたま電車の中で気になった女性は、父親の新しい主治医の精神科の先生だった。そしてその女性は主人公の彼女の姉だった。

    なんだろうこの少女漫画感とでもいうような。色んなものが、フワフワしていて、全体的にパステル色で、現実味がまるでない感じ。

    図書館で手にとったら「この本はとても素敵な本です。手にとったあなたは幸運な人です」と、これまたよく出来た少女漫画のような誰かのメモが挟まっていた。
    うーん。「素敵」って何だろう。

  • 柩を読んだので、改めて読み返した。
    既に何度か読んでいるだけに、結末が分かっていて読むのが辛かった。

    どうしようもない事というのは、世の中にはある。
    恋人の姉とは知らず好意を寄せてしまったり、妹の元カレと分かっていながは惹かれてしまったり。
    急に死んでしまうのも、予想出来ない事で、難しいとしても日々後悔ないのうに生きたいと思う。
    そう思うまでに、歩太と春妃の別れはあまりに悲し過ぎる。

    瑞々しい恋愛小説と賞され、その通り素敵な小説で、言葉選びも素敵なだけに、悲し過ぎるストーリーに切なくなる。

  •  女性の作家さんが、19歳の男性の視点から一人称で書いた作品なのですが、その主人公は、女性が期待する男性像という感じで、違和感を感じる男性は、私だけではないのでは?

     実は、私にも美大を目指して石膏デッサンに明け暮れる浪人生だった時代があったのですが、ギリシア神話の女神であるアリアスに似た横顔をもつ日本女性がいるとは思えなかったし、所々に見える紋切り型の表現も作者が背伸びをしているようで鼻につきましたが、物語そのものには読者を引き込む力があり、先を急ぎたくなるような緊張感も感じられ、そういう意味では、著者の他の作品も読んで見たいという気持ちになる作品でした。

     読み終わった後で調べたところ、続編もあるようなので、手頃な金額で手に入ったら、読んでみようと思います。

  • 昔読んだ。救われない話だなぁと思った記憶がある。
    村山由佳作品は幾つか読んだが、相性が悪かったみたい。はまらなかった。

  • 文章はきれいで読みやすく、どこか透明感ある感じが美しくて好き。

    電車で主人公がヒロインに惹かれるシーンはこちらも引き込まれて、全体の中で一番好きな部分。

    でも最後の駆け足感がなんだかもったいない。こちらの感情が追いつく前に、ばっさりきられちゃったような、そんなあっさり感。


    ちなみに、映画の小西真奈美の透明感ははるひにぴったりだと思いました。

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著者プロフィール

村山由佳(むらやま ゆか)
1964年7月10日生まれ、立教大学文学部日本文学科卒業。不動産会社、塾講師などの勤務を経て作家となる。
1991年 『いのちのうた』でデビュー。1991年『もう一度デジャ・ヴ』で第1回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞佳作、1993年『春妃〜デッサン』(『天使の卵-エンジェルス・エッグ』に改題)で第6回小説すばる新人賞、2003年『星々の舟』で第129回直木三十五賞、2009年『ダブル・ファンタジー』で第4回中央公論文芸賞、第16回島清恋愛文学賞、第22回柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞している。ほか、代表作として『おいしいコーヒーのいれ方』シリーズがある。

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