分身 (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087485196

感想・レビュー・書評

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  • 分身 (集英社文庫)

  • 外見の酷似した、北海道の寄宿舎で育った鞠子と東京でバンドのボーカルをしている双葉という大学生二人の双子に収まらない最先端医学な秘密に引き込まれる。産みの母たちの母性も神聖な感じ。頼れる人がいなくなっても、これからはきっとお互いの存在が支えになっていくだろうと希望を持てる鮮烈なラストシーンが眩しい。

  • 2018(H30)10.08〜10.18

    主人公の二人の視点から同時に物語が進み、別々の話のはずが徐々に互いが絡み合い、そして結末に向かう。

    二人の物語、2つの物語の対比が面白かった。
    決して「反対」というわけではないのだが、性格や家庭環境、2人を支える副主人公の性別など、対称的に描かれているが、その一方で家族との関係には共通するところも見られ、そこも面白かった。

    宮沢賢治の『やまなし』にも似た表現の工夫だった。

  • 同じ外見の少女の物語、漫画みたいだが一気に読んだし面白かった、昔住んでいた近所が出てきたので印象に残っている

  • クローン技術で生まれた2人を、出生の秘密を追うそれぞれの側面から追いかける物語。
    20年以上前に書かれた話とは思えなかった。
    技術の進歩と倫理観の対立とか、これからもまだまだ考えないといけないテーマにもザクッと触れていて、思っていた東野さんの作風とはまた全然違っていたけれど、とても面白かった。

  • 東野圭吾の本の中でも傑作の部類に入るのでは?ストーリーとその展開、良く出来ていて、面白かった。

  • 読み終わるのに少し時間がかかったが、内容的には面白かった。クローンが二人存在しているが故のラストシーンであった。

  • 世界には自分に似ている人が3人いると言われていますが、クローンとは…。
    函館で生まれた鞠子と東京の双葉。そっくりな二人は双子なのか、それぞれの母親から生まれた二人が似ている訳とは…。
     学者達の自分本位な理由から生み出された二人と鞠子の母の苦悩は計り知れないものがあるでしょうね。そして怖いのはそれが夢物語ではなく、現実にあり得ることになったという研究・技術の進歩だと思いました。

  • 北海道で暮らす鞠子、東京で暮らす双葉
    双葉のバンドのオーディション番組出演をきっかけに
    ふたりの周りに事件が起こり始める

    なぜ母は自殺したのか、なぜ母はひき逃げされたのか
    それぞれが謎を知るために真相に近づいていく

    私は誰の子供で、同じ顔をしたもう一人の私は誰なのか
    今一緒にいる相手は味方なのか敵なのか
    危険を掻い潜りながら出生の秘密が解き明かされていく

  • 鏡写しになったレモンの装丁が印象的な文庫。
    そして、分身という題名。
    それだけで、ある程度の推測をしてしまうだろう。
    それはそれで、正しい。

    北海道と東京にそれぞれ暮らす多感な年頃の女性が、一章づつ交代で綴られていく。
    その構成で、題名と想定から連想したものは間違いないと思わせる。
    寄り添ってもいない2本の糸が、実は大きく絡み合っていて、読み進めながらその糸を解いていく。
    その糸の周辺には、やはり幾つもの糸が絡み合っている。
    それらを解きながら、あるいは時として紡ぎながら、読者は糸の正体と先にある何かを推理する。

    その二人がその何かを知る時、果たして会うことを望むだろうか。
    自分探しなどという生易しい言葉では、推し量れない事実がそこにはある。
    比喩を含めて、誰が誰の分身であるのかは、その目で確認して頂きたい。
    そして、全てを受け止めてください。

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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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