分身 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 12611
レビュー : 1028
  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087485196

感想・レビュー・書評

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  • 2017.3.18

  • ”謎解き”と見るなら、たいしたことは無いですよね。ミステリーのスタイルをとったヒューマンドラマと言うべきなのでしょう。
    ただし、物語そのものはミステリー仕立てです。これまで東野作品に感じてきた冗長感をあまり感じずに済んだのは、そのせいかも知れません。
    アラを探せば、幾つか上げられそうです(どうも、私がミステリーを読まなくなった理由は、このアラ探しの癖が付いてしまった為らしい。アラを見つけて”つまらん”なんて評価してたら、何のために読んだのか判んなくなりますものね)。でも、全体でみれば、充分に読者を物語の中に引き込む力を持った作品だと思います。

  • 概ね予想通りの展開だったのと、双葉の母、鞠子の両親、高脇、下条さんのストーリーや、伊原の存在感などもっと重みが欲しく思った部分もあったけれど、それでも読んで良かったと思えるのは、この小説全体の構造に面白みとすごさを感じたからかなぁと思う。

  • 面白かったが、ラスト、物足りなかった。まさか、クローンが出てくるとは思わず、医療の進歩は恐ろしいな、と思ってしまった。

  • 二人の少女を主人公として、北海道と東京という位置関係を巧く使ったミステリーとして仕上がっている。鞠子の母の死(自殺)と双葉の母の死(他殺)がそれぞれ謎を追っていく動機として効いている。また、少女たちを必要とする連中の影が読者には判るのに、彼女たち特に双葉の無防備さにハラハラさせられた。ヒトのクローンという倫理的に問題のある医療サスペンスだが、黒幕・伊原が彼女たちを利用しようとする理由が少し弱い気がした。

  • 瓜二つの二人の女性が主人公。テレビドラマ化もされた話題作。ページの大半が主人公である二人の視点を行ったりきたりしながら「親探し」をする展開に費やされる。終盤はサスペンス要素があるもののやや冗長。気になったのはこの話で取り上げられる問題に付随する生命倫理的課題について、作者がどう考えているのか、最後まで読み進めてもさっぱり見えてこないこと。また遺伝病に対する差別や偏見を助長しかねない描写があるのも引っかかる。

  • 全体的に面白かった。姿かたちはそっくりな鞠子と双葉であるが、あることがきっかけで自分のことが気になり、父親がどの何か隠していることはないのか、気になり、真相を突き止めるために大学などへ出向いて真相を探り当てていく。調べていくうちに、身内の意外な過去や遺伝する難病のハチキントン舞踏病で苦しい思いを感じたり、クローン人間のこと、ドッペルゲンガー現象のことから新たな真実が見えたと感じさせる。時代設定が20年以上前だがクローンのこと、体外受精の仕方の違いなどもあるが、それらが現代の科学に繋がる部分もあると感じる。

  • とても良かったです。
    途中何が起こるのか怖くて周りが気になることもありました٩( 'ω' )و

  • 初の東野圭吾作品。分厚い文庫本で最初ひるみましたが、吸い込まれるように読了。

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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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