人生の贈り物 (集英社文庫)

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  • 集英社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087485486

感想・レビュー・書評

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  • もうこの本自体が贈り物。
    文章も写真も素敵。

  • 図書館で。
    実は著書はあまり読んだことが無く…望郷とスカーレットぐらいかな。伝記と翻訳なのでどちらもこの作者の本筋ではない所なんでしょうが。この本を読んでオシャレな方だったんだなぁと思いました。

    惚れこんだ美しいものを身につける時、女に生まれてよかったと思う…というような文章を読んで、女性らしい方だなぁと思いました。自分が女に生まれてよかったと思った事かぁ…と考えた時にそう言う意識は無かったなと。別に男に生まれたかったとも思いませんが。

    どうしても欲しいと思ったものをずっとほしいと念じていると手に入るって感覚はなんかわかる気がする。でも自分は死蔵してばかりなので使わないとイカンな~と思いました。ま、自分は値段が張るものではなく文房具とかそんなんばっかりなんですけどね。
    それにしても竹鶴さんの孫が下戸でコークで接待って…(笑)ちょっとそこは愉快だったり。

  • 故・森瑤子による、愛用品の数々についてのエッセイ集。


    “すてきな恋愛小説をたくさん遺して逝った森瑤子さん。友達がいっぱいいて、年に何度も海外に赴いて…、そして何よりも、誰よりも、お洒落だった。そんな彼女のお洒落にたいするこだわりと、人生観を、愛用のものをとおして綴ったエッセイ集。ランバンのアンティーク・ドレス、モロッコの酒入れ、扇のブローチ、インディアンの指輪等々をオール・カラーで。絶筆「短銃」収録。”―裏表紙より。

     ◇不思議な石
     ◇ランバンのアンティーク・ドレス
     ◇ベネチアン・グラス
     ◇モロッコの酒入れ
     ◇ガラスの首飾り
     ◇ラリックのショットグラス
     ◇今、私が好きな傘
     ◇アンティーク・ナイティ
     ◇木箱の中のガラス瓶
     ◇扇のブローチ
     ◇ハンセンのジュエリーバッグ
     ◇アンティークの香水瓶
     ◇色ガラスの帽子
     ◇バルセロナのショール
     ◇REIKOにもらったビーズ
     ◇リバイバルのイヴニング・バッグ
     ◇「これは何でしょう?」
     ◇香水瓶のペンダント
     ◇汕頭のハンカチーフ
     ◇モロッコの不思議なランプ
     ◇色水晶の首飾り
     ◇オランダの人形
     ◇新潮社世界文學全集
     ◇娘の自画像
     ◇ポメリー賞の帽子
     ◇パステルカラーの極上ハンドバッグ
     ◇ビットと拍車
     ◇インディアン・ドレス
     ◇香草入りのビネガー
     ◇ヨロンの海と同じ色のガラスの魚
     ◇インディアンの指輪
     ◇ジャン・パトゥの4261個めの香水
     ◇短銃


    たくさんの美しいカラー写真と共に、著者の愛用する品々に関するエピソードを綴った一冊。

    ニューヨークのノミの市で出会った黒とピンクのガラスの首飾り。バルセロナで閉店後の店のショーウインドウに見つけた白絹の手刺繍されたショール…。

    彼女のセンスと、上質な物へのこだわりに脱帽。
    努力や金銭だけでは手に入らない、森瑤子ならではのコレクション。
    目の保養になります。

    筆者が亡くなったことで、書かれずに終わってしまった、不思議な黒い石のその後が、巻末に著者の元婚約者であり、著作の装幀者の亀海氏によって紹介されています。

    10年以上前にワタシが読んだのは文庫版だけど、単行本でじっくり写真を堪能してみたい一冊です。

  • “簡単には見つからないステキなもの”は、森瑤子そのもの。

    森瑤子は小説だけではなく、人生そのものが粋なのである。
    「美しいものは私を悲しくさせる。多分それは、男でいえば、ずっと先の別れを内包しているからだと思う。いつかそれを失うことになるだろうことを予感しているからだ。」
    (P24 ベネチアン・グラスより)

  • 人が自分の好きなものについて語るのが好きです。

    この本(私が読んだのはこの集英社文庫ではなく、学習研究社から出版された単行本だったのですが)は、昔、母から譲り受けて、その後売ってしまったものです。

    森さんのコレクションは私の手の届かないところにありながらも、私を惹きつけてやみません。
    私がピンクと黒の組み合わせが好きになったのは、ほぼ間違いなく、この中の「ガラスの首飾り」の影響だと思います。

  • すてきな恋愛小説をたくさん遺して逝った森瑤子さん。友達がいっぱいいて、年に何度も海外に赴いて……、そして何よりも、お洒落だった。そんな彼女のお洒落にたいするこだわりと、人生観を、愛用のものをとおして綴ったエッセイ集。ランバンのアンティーク・ドレス、モロッコの酒入れ、扇のブローチ、インディアンの指輪等々をオール・カラーで。随筆「短銃」収録。

  • これに出てくる、使い方の解らないオブジェが気になる。本当は何のか……。

  • 写真を眺めるだけでも楽しめる本です。ゆったり気分を味わえます。

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著者プロフィール

森瑤子(もり ようこ)
1940年11月4日 - 1993年7月6日
静岡県伊東市生まれの小説家。本名、伊藤雅代。
幼い頃からヴァイオリンを習い始め、東京藝術大学器楽科入学。この時フランス文学にのめりこんだうえ、様々な人々と積極的に交流し、卒業後に就職。結婚と育児に追われる。1977年に池田満寿夫が『エーゲ海に捧ぐ』で芥川賞を受賞したことを機に、初の作品『情事』を書き、すばる文学賞を受賞しデビュー。
37歳でデビューしてから52歳で没するまで、小説、エッセイ、翻訳など100冊を超える著作を生んだ。作品の多くがテレビドラマ化されている。代表作に、『スカーレット』『夜ごとの揺り籠、舟、あるいは戦場』など。

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