メグレ警視 (世界の名探偵コレクション10) (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087485615

作品紹介・あらすじ

ブーローニュの森の番人が散歩道で死体を発見した。被害者は高名な医者で、夜会服を着たまま至近距離から挙銃で撃たれていた。パリ警視庁のメグレ警視が捜査にのりだす(「街中の男」)。メグレは犯罪よりも犯人に興味をもつ。彼は医者のように、弁護士のように、懴悔聴聞僧のように、犯人の心理に近づく。

感想・レビュー・書評

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  • 集英社文庫の世界の名探偵コレクション6。ベルギー出身フランス語作家ジョルジュ・シムノンの推理小説シリーズ。

    「月曜の男」「街中の男」「首吊り船」「蝋のしずく」「メグレと溺死人の宿」「ホテル〈北極星〉」「メグレとグラン・カフェの常連」を収録。

    目暮警部ではない。というか元ネタ?
    ウィキペディアによると、
    【メグレ警視の登場する小説は執筆時期1929年から1972年まで長篇全75篇と中短篇全28篇を数える(この他、シムノンのペンネーム時代に書かれたメグレ警視の登場する長篇が4篇ある)。映像化された作品も多い。】
    とのことで、個人的には馴染みがなかったけれど、フランス語圏では超売れていた作家さんだった!

    基本はメグレ警視が探偵役となって犯人をあばいていく推理もの。トリックの面白さよりも、人間そのものを深くえぐる作風なのが特徴だろうか。人情刑事ドラマといった感じがする。淡々と捜査を進めるメグレに対し、犯人の特異性、犯罪心理がバラエティに富んでいて興味深い。犯人たちの下世話な動機がリアルで、人生の機微を感じさせる作品群。本書には短編7作が収録されているが、上記のように長編が75篇と非常に多作なので、まだまだ入り口に立ったばかりというところだ。しかし、日本ではあまり翻訳が盛んでないのが難点。今年に入ってハヤカワが新訳を出したりしているので、今後に期待したい。

  • メグレ初読み。
    映像作品も見たことがない。
    勝手に思っていたより寡黙で実直なメグレ。
    時々、情の厚さを見せるのがよかった。

  • いまどきこんな乱暴な取調べはないだろうに。

  • 引退直前や引退後の話まである短篇集。短編ということで長編とはひと味違った感じのものも多いけど、いつものメグレという感じのもあってバラエティに富んでいて面白い。

  • 495.初、並、カバスレ、帯なし。
    2010.7/20.松阪BF.

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著者プロフィール

1903年、ベルギー、リエージュ生まれ。中学中退後、転職を繰り返し、『リエージュ新聞』の記者となる。1921年に処女作“Au Pont des Arches” を発表。パリへ移住後、幾つものペンネームを使い分けながら数多くの小説を執筆。メグレ警視シリーズは絶大な人気を
誇り、長編だけでも70作以上書かれている。66年、アメリカ探偵作家クラブ巨匠賞を受賞。1989年死去。

「2024年 『ロニョン刑事とネズミ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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