アド・バード (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 728
レビュー : 81
  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087485929

感想・レビュー・書評

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  • こりゃすごいと興奮して読んだ記憶があります。部分部分しか覚えていないのですが、一番印象に残っているのは男性型の性的な奉仕をするロボットに追い掛け回される下りです。結局下ネタが印象強いのか。

  • 読んで顔を上げれば、ぞっとする。
    我々は既に広告の中に暮らしているのである。
    そんな、現実をすこし浸食するSF。

  • 唯一無二の世界観。

    解説で、椎名誠自身が好きというオールディスの『地球の長い午後』をオマージュしたものであることが触れられているが、どちらも非常に独特な未来世界を描き出していて、甲乙はつけられない。

    生物の生存競争と広告戦争が混ざり合った奇妙ながら壮絶な生き物たちの姿は初めて見る光景だった。
    特に巨樹同士の争いは圧巻。樹が動かす枝の動きに合わせて虫たちが踊り、広告の文字を浮かび上がらせ、それを阻止しようと鳥が群がる。そんなマクロなスケールの描写と共に、蠢く小さな虫たちの一匹に焦点を当て、ディティールの見事な闘いも描く。
    この生物のディティールは本当にいいなあ。

    人間たちのパートよりも、こうした人間不在の場面の方が強烈な印象を残す。
    椎名さんの小説は初めてだったので、他のSF作品も読んでみたい。

  • 未来の廃墟都市を舞台に冒険する兄弟と、奇妙なアンドロイドや生き物が出てきて、ドタバタする話。これは面白いわー。敵とか戦いとか何かを救うとか、大きなワクワクはないんだけど、ただ、冒険する話。でも楽しいことばかりじゃないし、危ない生物もいたり、悲惨な運命を迎えることになる人もいるし。でも楽しめる絶妙な軽さとか、好き。

  • シイナワールド全開。独特の世界観とSFへのオマージュが素敵。

  • 中学生の時に何の気なしに読んで、なんてかっこいい世界なんだと影響を受けた作品。
    今こそ読み返すべきなのかもです。

  • 「水域」に続き、久しぶりに読んだ椎名誠さんのSF小説。
    エッセイのゲラゲラ感とは全く違った独特の世界観に始終引き込まれ、
    椎名さんの頭の中はどんな構造になってるんだろうか~~と思ってしまう。
    その発想の凄さと表現力でもって、始まりから終わりまで徹底して不思議ワールド。恐ろしくも不思議な冒険にどっぷり浸かった。
    ビール片手に焚火をしたり、子供のように野球に奮闘したり、
    そんなエッセイが大好きだけど、椎名さんのSFも私は大好きだ。
    アドバードに始まり、ワナナキ、地ばしり、脳髄男等、
    たくさん出てくる不思議キャラのネーミングも面白い!!!
    その変わった名前のイキモノたちを想像するのも楽しい一冊だった。
    こんな世界にはなって欲しくないけど^^;

  • 読んだのはハードカバーで新刊が出たときだから、ずいぶん前のこと。こまかいところは忘れちゃったけれど、独特な言語感覚で、筒井康隆とはまた少し違う面白さが印象に残っている。楽しみながら書いているような、わくわく感が伝わってきた。

  • ぬるぬるジメジメしてる。

  • 中学時代に椎名誠は全部読んだ(はず)なんだけど、これは最近読み直しました。

    まず視点が素晴らしい。
    次にSFとしての構成力が素晴らしい、と思う。

    硬派だな、と。

著者プロフィール

椎名誠(しいな まこと)
1944年、東京生まれの作家。「本の雑誌」初代編集長で、写真家、映画監督としても活躍。『犬の系譜』で吉川英治文学新人賞を、『アド・バード』で日本SF大賞を受賞。近著に『あやしい探検隊 台湾ニワトリ島乱入』『あやしい探検隊 済州島乱入』『そらをみてますないてます』『国境越え』『にっぽん全国 百年食堂』『三匹のかいじゅう』『ぼくがいま、死について思うこと』『おれたちを笑え! わしらは怪しい雑魚釣り隊』『雨の匂いのする夜に』『おなかがすいたハラペコだ』など多数。
映画監督としては、映画『あひるのうたがきこえてくるよ』で第10回山路ふみ子映画文化賞受賞。映画『白い馬』で日本映画批評家大賞最優秀監督賞、95年度JRA賞馬事文化賞、フランス・ボーヴェ映画祭グランプリ受賞、ポーランド子ども映画祭特別賞をそれぞれ受賞している。

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