耶律楚材〈上〉草原の夢 (集英社文庫)

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  • 集英社
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レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087486100

感想・レビュー・書評

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  • 歴史小説。チンギス・ハンはやはりかなり残虐だったのね。その虐殺をなんとかとめたいとそばに使えながら苦心していた契丹人。金がチンギス・ハンに落とされてしまったのち、金に使えていた耶律楚材はチンギス・ハンに呼ばれて側近となる。

  • 耶律楚材
    陳舜臣
    集英社文庫

    耶律楚材というのは人の名前です。
    この人の細かいことはWikiでも見てください。

    2点引用します。

    >一利を興すは一言を除くに如かず。
    >一事を生ずるは一事を減ずるに若かず。

    この人が、本当にこんなことを言ったのかよく分かりませんが
    この言葉はとても印象的でした。


    >『新元史』の楚材評
    >中原の百姓をして戎狄に践刈さるるに至らざらしめしは、皆な夫の人の力なり。
    >伝に謂う所の自ら貶損して以て権を行う者は、楚材、其れ庶幾か。
    >
    >伝とは『春秋公羊伝』のことで、その桓公11年に
    >「権を行うに道有り。自らを貶損して以て権を行う」
    >(政権を担当する者は、自分をおとしめ損なうようにして権力を行使しなければならない)

    wikiより。
    春秋公羊伝(しゅんじゅうくようでん)は『春秋』の注釈書であり、
    『春秋左氏伝』・『春秋穀梁伝』と並んで、春秋三伝の一つとされる。
    公羊学とは、孔子が作ったとする『春秋』を公羊伝に基づいて解釈する学問であり、さらにそこで発見された孔子の理想を現実の政治に実現しようとする政治思想である。前漢の董仲舒によって形作られ、後漢の何休によって大成された。何休以後は、『春秋』を左氏伝によって解釈する左伝学が主流となり、公羊学は衰退した。

    このレビューを書いているときの首相は野田さんです。
    ほとんどの人がついてこれない道を突進しているように感じています。

  • 耶律楚材にしてもその周辺人物も、どうも「架空戦記の主役」のような雰囲気を帯びている。「後世の価値観を持つ、後世の知識による先見性を備えた人物」という印象。自分に耶律楚材に対する偏見があるからだろうか?

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    西征東伐に明け暮れるモンゴル帝国の政の頂点にあって、楚材は孤軍奮闘、政・軍・監の三権分立や文教政策に力を尽くす。モンゴルの破壊力を、民衆を守る警察力に転化する大目標があった。しかし、大ハンにつづき、彼に絶大な信頼を置いた太宗オゴディが没し、激烈な後継者争いが…。チンギス・ハンに仕えて23年、楚材52歳の冬のはじめだった。ユーラシアを舞台に描ききる、天才宰相の波瀾の生涯。

  • 知っているようで全然知らない人なので、陳舜臣だし安心して読めるだろうと、旅行に持って行って、帰りの飛行機で読んだ。
    予想以上に面白かった。
    前近代の民族意識ってどうなっていたのかと思う。私が自分を日本人だと思い、友人の劉さんを中国人だとみなしているのは近代の産物であるというのはあるていど分かっているのだけど、前近代にも民族意識はあっただろうし、それはどういうものなのか。
    それを知るには、ヨーロッパの事例よりも、元よりも前の中国史がよいと思っていた。
    それからすると、耶律楚材の民族意識が近代的過ぎ、かつ作者の陳舜臣の投影すぎるように思う。まあ、そういうことが知りたければ、小説ではなくて歴史書を読むべきだろうけど。

  • 4087486109 330p 1997・7・30 3刷

  • 2009/09/23 10年以上ぶり。

  • チンギス・ハーンに珍重された漢人とは。

  • モンゴル帝国創世期の名宰相。

    遼の末裔にして、金の名官僚家の出身でありながら、モンゴル帝国の宰相となった彼の複雑な出自に民族のアイデンティティを考えさせられる。


    かの時代のグローバル国家であるモンゴル帝国の宰相を務めあげたのが彼というのは歴史の皮肉なのか、あるいは必然か。

  •  1997年5月24日購入

     1997年6月9日初読

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プロフィール

陳舜臣(ちん・しゅんしん)
1924年、兵庫県神戸市生まれ。43年、大阪外国語学校インド語部卒業。61年に『枯草の根』で江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。69年に『青玉獅子香炉』で直木賞、70年に『王嶺よふたたび』『孔雀の道』で日本推理作家協会賞、88年に『茶事遍路』で読売文学賞、91年に『諸葛孔明』で吉川英治文学賞、94年に日本芸術院賞など受賞多数。著書に『阿片戦争』『小説十八史略』『中国の歴史』『琉球の風』などがある。2015年1月、逝去。

「2017年 『天空の詩人 李白』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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