春のソナタ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 344
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087486308

感想・レビュー・書評

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  • もやもやと何かわだかまりを抱えているような状況に、突風が吹き荒れる感じか。ちょっと代償が大きいような気もするけど、最後の歩みは力強い。

  • 「春のソナタ」の副題は、純愛 高校編です。前作の「いちご同盟」の副題は、純愛 中学編 で、主人公と、級友と、ヒロインのとの三角関係の純愛でした。本作では、さらに複雑な人間関係での純愛が展開されます。
    https://www.honzuki.jp/book/64512/review/280544/

  • 大学時代の選書ツアーで選んだ。
    個人的には、同作者のいちご同盟が好きで
    この本も読んで見たのだが、この本はドロドロしており、
    悲しいラストだった。早苗さんの存在がすごい。

  • 2019/8/10
    いちご同盟とか永遠の放課後の内容をあまり深く思い出せないので、今度もう一度読んでみようかなと思いますが、春のソナタはサブタイトルに純愛編とあるけど、結構主人公の直樹は重い一面に直面しているような気がします。
    もしかしたら色々と葛藤して自分について考えることが青春であり、純愛なのかもしれません。
    主人公は小さい頃からバイオリンをやっていて結構うまいっぽいのですが、音楽の知識はさっぱりわからなくても、心情の表現を演奏の仕方とかそういうのに重ねて書かれているので音楽を通しての気持ちのやりとりがこんな感じなのかなーと読んでて新鮮でした。
    主人公と親しくなる、あるいは親しくなりそうな雰囲気のある女性が何人か出てきますが、主人公がクールです。ちょっと羨ましいぞ、素直になれよと思いました。

  • 裏表紙にあった「青春小説」の文字に期待して手に取ったけど、フタを開けてみたらいろいろと達観した17歳の高校生がいずれ自分も踏み込まなければならない大人の世界をかいま見るという、なかなかに壮絶なんだけどもどこかスッキリという、不思議な作品だった。
    文章は淡々としているようで情景や心の機微が濃厚に伝わってくるという不思議な感じ。作者名を見て、いちご同盟の人かーと思ったんだけど、あれを読んだのはだいぶ前の話なので、機会があったらどっかで読み直したいな……。

  • 26.5.12

  • 中学生の時に読んで嵌った本。
    理屈抜きに夢中になって読めた本でした。

  •  三田誠広も四冊目。作風にもだいぶ慣れてきた。

     だから、冒頭のシーンを読んで思ったのは「幼なじみの麻衣ちゃんとイチャイチャする話なんだろーな」だったんだけど、違った。熟女ものだった。ちょっと角度を変えてきた。

     「いちご同盟」や「永遠の放課後」と比べると、構成などはこちらの方が凝っている。登場人物も多く、それぞれの抱える状況も様々。展開も先が読めず、なかなか読ませる内容だった。

  • いちご同盟に続き読んでみた。
    あたしはこの春のソナタの方が好きかな。
    音楽をやる上での葛藤、喜び。色々複雑。
    純愛って呼べるのかなぁ・・・と疑問が残った。
    クラシックのCDを聞きながら読みたい一冊。
    なんともいえないもどかしさが伝わってきた。

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著者プロフィール

(みた・まさひろ)小説家、武蔵野大学名誉教授。1948年生まれ。1977年、「僕って何」で芥川賞受賞。主な作品に、『いちご同盟』、『釈迦と維摩 小説維摩経』『桓武天皇 平安の覇王』、『空海』、『日蓮』、『[新釈]罪と罰 スヴィドリガイロフの死』、『[新釈]白痴 書かれざる物語』、『[新釈]悪霊 神の姿をした人』、『親鸞』、『尼将軍』、『天海』などがある。日本文藝家協会副理事長、日本文藝著作権センター事務局長も務める。

「2022年 『小説集 徳川家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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