でも女 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 598
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087486919

作品紹介・あらすじ

幼稚園児、女子大生、主婦、キャリア・ウーマン、ハイ・ミス…etc.様々な女たちの生態と心理を、「女の友情」を軸にスルドク描いた短篇小説集。著者独特の的確な観察眼、超リアルな描きっぷりはますます快調!ジタバタしながらそれなりに懸命に人生を送っている女たち。その奮闘ぶりには、身につまされたり笑ったり。表題作はじめ10篇を収録。

感想・レビュー・書評

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  • この本は約27年前に書かれた話です。今も27年前も人間の本質的なこと?は変わってないと思いました。すごい極端だなと思う話もあれば、それ共感できるっていう話の方が多かったです。
    私が一番面白いと思ったのが、「隣小姑」という話です。
    主人公と一緒で、私もお隣さんの事が気になってしょうがない、想像力が豊かになってしまうだろう。

  • まさにちょうど一年前に『ひとりの女』を読み、ちょっと合わないな…と敬遠していた群ようこ先生の作品。
    けどまとめて三冊買ってるし積みっぱなしなのもアレだし…という事で読んでみた。

    独立短編10話収録。

    『ひとりの女』の主人公・セオマイコがとことん嫌いだったのだが、本作『でも女』にも嫌な感じの女性キャラがたくさん登場する。
    そこで私ははたと思い至ったのだが、もしや群先生って絶妙な感じに不快な女性像をさらりと描くのが上手いのではないだろうか。
    決して大それた犯罪者であるとか派手に大問題を引き起こすとかいったタイプではなくて、’もし身近にいたらイラっと来る’みたいな匙加減の不快さを醸す困ったちゃん。
    ’ちょっと困った女性’が登場する再現VTRを観続けているような読み心地。

    そう考えてみたら案外この作風もアリだな、と思えました。

    とは言え本作で「爆笑」(カバー後ろ内容紹介より)は出来なかったし、新たな発見だとか知見を得られたという訳でもないし、文体が特別際立っているでもなく、何とも刹那的な一冊。


    17刷
    2022.4.8

  • 読み始めの作品から締め方がなんともしっくりこないな〜と思っていたので読むのをやめようと思ったんですが、いろんな女がいるのが興味深くてついつい読んでしまいました。「どうしようもない女」と「それを仕方なく受け止めちゃうどうしようもない女」。その2人が支え合って生きてて、そして私も心のどこかにどっちの要素もあるなと気づいたとき、苦い味がいしました。

  • ほんとに、こういう女いるいる…って感じ。
    誰しもが感じたことのある、言葉でうまく言い表せない感情やその場の雰囲気を文章で伝えてくれる。

    何かどうしても伝えたいことがある、というよりは、日常生活でよくある出来事を書き綴った感じで、だから何?ってなることも多々。

    林真理子の「死ぬほど好き」と違って自分の日常により近くて、ある意味ぞくっとする。

  • どの女も分かる分かる!と楽しく読めた。
    相手の悪いところばかり見つける女、にはならないようにしたい。群さんの文章がほんと好き。

  •  群ようこさんのエッセイかと思いましたが、短編小説10話でした。「でも女」、1997.9発行。日常の中のいろんな女性が描かれています。私は、姫だるま、隣小姑、キャンパスの掟が面白かったです。

  • おもしろかった
    いるよね〜

  • 暇つぶしには良いけど面白くなかった…

  • こんな女いるいるな女にならないようにしようっと

  • 初の群作品。サスペンスばかり読んできたので、そこで事件起きないんかな?と思ってしまうが、日常を描くのが群ワールド。イヤミスでもなく、普通のひとの普通の生活。なんだかほのぼの。

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著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

群ようこの作品

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