- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087487671
感想・レビュー・書評
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短編集なんですが、どれも人間の黒い部分を見せられたような気分になります。一見弱い立場にある人が実は一番怖かったっていうパターンが多いかな。あっという間に読み終えました。
「隣の他人」っていうのも良かったですね。
不倫相手が乗ってきたベンツのトランクに死体が入っていて、逃げたいのに今度は妻まで乗り込んできて…。
昔死体をバラバラにするのはかえって冷静な判断をしているからなんだと聞いた事がありますが、それと同じくらい冷やかに物語を読みました。
あー、こんな話とは全く縁のない穏やかな人生を送りたいものです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
★購入済み★
読了日不明 -
面白い。イヤミス。本当に嫌な気持ち!本当に読後感最悪!救いない。でもそれがいい。読んだあと数日、色んなこと考える……
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最近小池真理子さんの本にハマってて、これも一気読みした。
「寺田家の花嫁」が一番面白かったかも。
え?そう来る???ってなって衝撃的な展開だった。 -
他人を信じてもいいことはない。
ラストに小さくぞわっとする話ばかりだった。 -
いくつか他の短編集で既読の作品もあったが面白いかった。特に、「妻と未亡人」が良かった。勘のいい読者はおそらく最初からこの未亡人が相当に強かだと気づくのだが、本当に「女は怖い」と思わせるのは実は、理知的で冷静なはずの妻の方、というオチ。
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短編集。
『終の道づれ』を読んで、なんか読んだことある気が…昔の読書ノートをパラパラとめくってみたら、2003年9月に読んでいた。あは、最近こんなことが多いよ。
『妻と未亡人』友人が亡くなり、その若い未亡人が困っていたら手を貸したくなるものなのだろうか? それが男というもの? いやー、未亡人の方がうわてだったよね。
『家鳴り』ちゃんと仕事としてお願いしているのに、これはいただけない。人との付き合いもあるかもしれないが、こんな具合だとよそへ頼みます。
『終の道づれ』おせっかいな従姉妹も考えもの。やはり、いやなことはいやと言えないと。
『寺田家の花嫁』えー、田舎暮らしにあこがれてお見合いで相手を見つけたのに、相手側(母親、本人、妹)の3人が東京にあこがれていたなんて。これはいくらなんでも見抜けないよ。
『本当のこと』本当のことだから、言って構わない、知るべきだということじゃないよね。
『隣の他人』いい気になっているとしっぺ返しをくらうのか。女は強いね。 -
再読。
「妻と未亡人」「家鳴り」「終の道づれ」「寺田家の花嫁」「本当のこと」「隣の他人」を収録。
勧善懲悪を望むわけではないが、落ち度のない人が不幸になる結末が多く哀しかった。