野生の風 WILD WIND (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.42
  • (110)
  • (140)
  • (446)
  • (35)
  • (7)
本棚登録 : 1464
レビュー : 146
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087487923

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数

  • 叶うならば。
    ラストを変えてしまいたい。

    でもそれができないからこそ、こんなにも心に残るのでしょう。

  • (注:はげしくネタバレです。これから読む人は読まない方が...)
    「村山由佳ならこれ」というツイ友の勧めで読んだ本。家には他に何冊かあるけど、読まず嫌いw。
    25歳の草木染め作家が奥さんと子どもを失くした中年のカメラマンと、東西の壁崩壊当夜のベルリンで出会い、8ヶ月後、ケニヤで劇的な再会をして...っていう物語。ところが、主人公が高校時代にカレシを奪った同級生の編集者が偶然このカメラマンに夢中で...。
    こうやって書くと陳腐な話だけど、はっきりとイメージが浮かんでくるアフリカの自然や、ドライバーとの交流、カメラマンの助手/義理の弟の描写はさすが。
    でも、一度だけ男女の仲になった編集者が妊娠して、産んだ子どもに知的障害があったからカメラマンが責任を感じて...っていう終わりはちょっと安易だし、書き込めてもいないし、後味が良くない。
    実際にはあるかも知れないけど、小説で描く必然性があるのかやや疑問。「重さを押し付けられた」っていう感想があったけど、同意。
    でも主にアフリカの情景を楽しめました。なんでこれ、映画化されなかったんだろ。登場人物考えると面白いかも。飛鳥=満島ひかり、一馬=内野聖陽、祥子=黒木華、浩司=柄本佑とか?

  • 「海外で出会った日本人男女が恋に落ちる」話、いや、そもそも恋愛小説自体あまり得意ではないのですが、この作家さんの「星々の舟」が良かったので読みました。
    やはり最初は恋愛小説独特の「オシャレ感」にどうにもなじめず、読み進めるのに苦労しました。ですが後半に向けて次第に、引き込まれていきました。
    過去のたった一つの選択が、未来の自分に大きな影響を及ぼすこともある。
    そして、何でもかんでもただ「言えばいい」わけではないんですよね。

  • ベルリンの壁の崩壊~アフリカサバンナが舞台。あまりにベタベタな恋愛ネタを景色に盛り込んだ感のストーリーや、メルヘンな会話が多過ぎて、私にはちょっと苦手だった。野生=生殖。風=支えるものまとうもの。

  • 言葉に惹かれていきました。森絵都さんの、選ぶ日本語にワクワクしながら、アフリカを旅した気分です!

  • 染織家多岐川飛鳥、動物を撮るカメラマン藤代一馬はベルリンの壁崩壊の夜偶然出会う。2人は忘れられなかった。飛鳥の高校の友人祥子は飛鳥に彼を取られ手首を切った経験がある。翔子は編集者として一馬に関わりそれ以上の感情ももっていた。飛鳥はアフリカに一人旅を一馬と再会し惹かれ合う。しかし、一馬は祥子と一度だけ寝て祥子は妊娠してしまう。そして、祥子の産んだ子は知的障害を持ち
    責任を感じた一馬は飛鳥と別れて祥子と一緒になる。
    祥子は一馬と寝る前に行きずりの男と寝ていて誰の子どもか本当は分からない。

  • 再読。物語の情景は美しいが、なんだか腑に落ちないラスト。もっとこの世界観のまま結末まで持っていって欲しかったように思う。物足りないというより、どっちつかずな気持ちで読了。初めて読んだ時と変わらず、アフリカの描写は好きです。

  • 10年ぶり位の再読じゃなかろうか。
    今の私はもっとハッピーエンドな小説を読みたかったのに、ミスった…!

  • アフリカの情景描写が美しい。大自然の鮮やかな彩りと風の臭いと温度が伝わってくるよう。2人の出会いはベルリンの壁の崩壊の夜、と設定はすごくゴージャスなのに、主人公飛鳥の友人祥子が物語を下げているように感じてしまうのが残念。物語の中での存在が残念すぎる。これじゃキャンディキャンディのスザナみたい。(例えが古くてスミマセン。)いや彼女の人格がどうとかでなくて、2人の別れ方の原因が…どうも悶々として素直に運命の出会いというドラマに酔えなかった。

    運命の出会いはしかし、運命のいたずらに翻弄されることがある、とか、そういうことなのか?

  • 所有している好きな小説。久しぶりに読んだけどやっぱりいい!
    行間から感じられる色と香り。アフリカの風景が目に浮かぶ。アフリカの乾いた熱い風を感じる。私はアフリカにそれほど興味はないんだけど、アフリカのサバンナを見てみたくなりました。
    染織家の飛鳥とカメラマン一馬の恋愛のお話だけど、ただの恋愛小説では片付けられないスケールです。魂が求め合うふたりなのに、やっと出会えたふたりなのに。出会いも運命だけど、その後も皮肉な運命に翻弄されるふたり。単純なハッピーエンドではないところが切ない。

全146件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

村山由佳(むらやま ゆか)
1964年7月10日生まれ、立教大学文学部日本文学科卒業。不動産会社、塾講師などの勤務を経て作家となる。
1991年 『いのちのうた』でデビュー。1991年『もう一度デジャ・ヴ』で第1回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞佳作、1993年『春妃〜デッサン』(『天使の卵-エンジェルス・エッグ』に改題)で第6回小説すばる新人賞、2003年『星々の舟』で第129回直木三十五賞、2009年『ダブル・ファンタジー』で第4回中央公論文芸賞、第16回島清恋愛文学賞、第22回柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞している。ほか、代表作として『おいしいコーヒーのいれ方』シリーズがある。

野生の風 WILD WIND (集英社文庫)のその他の作品

野生の風 WILD WIND 単行本 野生の風 WILD WIND 村山由佳

村山由佳の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部 みゆき
江國 香織
有効な右矢印 無効な右矢印

野生の風 WILD WIND (集英社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする