ホンの幸せ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 52
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087488531

感想・レビュー・書評

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  • 氷室冴子先生が読んだ本についてのエッセイをまとめた本。中村真一郎先生の王朝物語論の本などを参考に、ざ・ちぇんじやジャパネスクシリーズを書かれたことなど、創作の裏側がわかりました。

    数ページで様々な本を紹介していて、たくさん本を買いたくなってしまいました。氷室冴子先生の軽妙な書き口も魅力です。

  • 氷室冴子さんも少し前に亡くなられましたね。
    こんな本があったんだ、と借りてみました。

    本の紹介は面白かったです。縄文時代や平安時代の小説を書いてらしたな、と言う記憶があったのでなるほどこれほど資料を読み込んでらしたのか、と感心しました。やはり知識が無いと書けませんよねえ。何冊かは興味を持ったので是非今度読んでみようかと思います。

    エッセイの方は共感したりしなかったり。
    少女漫画を受け付けない男性とか、少年漫画は読めないと言う女性も居ますが私はあまり抵抗なくどちらも読めたクチなのでそうか~少女漫画は少年漫画より低く見られていたのか…な?と思ったりしました。大体今時漫画ごときと言う大人は少なそうです。漫画すら読まない活字離れは今時さらに進んでいることでしょうし。
    後、不倫を肯定されると何とも…と言う感じです。人それぞれだろうとは思いますが個人的にはその辺りを読んでからちょっと一歩下がってしまった感じです。

  • 2010.9.28 紹介

  • 2004年1月21日購入。
    2007年12月19日読了。

  • エッセイ集というのは寄せ集めなんだけど、これは相当いろんなところからの寄せ集め。他の作家さんの作品の解説まで載っけてる。エッセイもテーマは様々だし、一般受けするとは思えないけど、私みたいな氷室ファンが買うことで成り立っているなら、氷室人気はすごいということだ。
    ファンにとっては、氷室さんの作家生活(夜の桐箪笥、地下にサウナや、豪華なお取り寄せ食品、海外旅行の様子、歴史やら他国のことやら理系の本やら法律の本やら漫画やら読書の幅が広いことなど)が知れて面白いし、氷室さんの考えをより知れて本当の面白い一冊です。
    ポルノの読み方として、まずシチュエーション、次に描写力、次に再現力っていうのは深い。

    それから、時代を描くということ。
    「事実がたくさんあるように、真実もまた、たくさんある。ひとつの真実で一刀両断できるわけではない時代を、私たちは生きている。本を読むことで、私はそれを知る。知ることができるのは、自分にとっての真実を表現してくれる人がいるからだ。けれど私はまだ日本で、張承志の世代の人が、彼のような自分の世代への誠実さで、その時代を表現してくれたものを読んでいない」
    うん、これは名言。

    あと、氷室さんのエッセイは他者を攻撃するタイプじゃないところがいい。他者攻撃は今のテレビのコメンテーターやらエッセイやらに多いけど、気分のいいものではないからね。

  • 氷室さんとはあまりお友達になれそうもないですが、勧められている本はすごくおもしろそうで読んでみたい感じ。

  • 亡くなった氷室冴子の少女小説以外をまとめて読んでいる。これは本についてのエッセイ。「<人民の一人>という詩を「読んでみる?」というので声に出して読んでいたら、なんだかふいに泣けてしまって、彼の強靭な悲しみに触れてしまったなーと思った。そのあと彼が、「本屋に駆け込んで詩集が並んでる書棚の前に立って、この本をみつけたときホッとした」というので、私たちはいい詩がひとつあれば生きていけるねなんて笑いあって、楽しい夜をすごしました。そういう本です」。まさにそういう、言葉があれば生きていけると思う人種のために本。

  • 氷室冴子さん懐かしい!と思って手にしたら、いかにこの人の本の読み方に影響されてたかを思い出しました。キレよくカラッとして奥深い。しかも勉強家。ポルノ小説論のいさぎよさにはまいった。

  • 2006/04/02

  • 氷室さんの本の趣味が分かります。

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著者プロフィール

氷室冴子(ひむろ さえこ)
1957年1月11日 - 2008年6月6日
北海道岩見沢市出身の作家。本名、碓井小恵子(うすい さえこ)。1980年代から1990年代にかけて集英社コバルト文庫を代表する看板作家だった。藤女子大学文学部国文学科在学中、第10回「小説ジュニア青春小説新人賞」へ「さようならアルルカン」を応募、佳作を受賞してデビュー。宝塚歌劇をモデルにしたコミック『ライジング!』原作者を経て、作家に専心。
以降多くの作品を手がけ、『なんて素敵にジャパネスク』シリーズ、『銀の海 金の大地』シリーズなどが代表作となる。『海がきこえる』は1993年にスタジオ・ジブリでアニメ化された。2008年6月6日、肺癌で逝去。

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