きみのためにできること(集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1345
レビュー : 110
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087488616

作品紹介・あらすじ

新米の音声技師、高瀬俊太郎には、夢がある。憧れの人、木島隆文の音を越える凄い音を創りたいという強い思いだ。そんな彼を支えてくれるのは幼なじみのピノコ。仕事が忙しく逢瀬はままならないが、メイルがふたりを結んでいる。そんな折、テレビの仕事で遭遇した女優・鏡耀子の妖しい輝きに俊太郎は引かれていく。だが、耀子は不倫の恋に傷つき、心を失いかけていたのだ。二人の間で揺れながら、彼は少しだけ大人になっていく…。

感想・レビュー・書評

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  • 好きって気持ちに理由なんてないし、人の気持ちはほんとにずるいなって思う。でも2人を好きになってもその気持ちをちゃんと別に考えられた俊くんはすごいと思うよ。えらいとは思わないけど。恋愛ってほんと難しい。大切なものを大切だってなんで気づけないのかな。

  • 「人が自分以外の誰かを好きになるのは、所詮自分は独りなのだということを知るためでしかないのかもしれない」「独りで生きる痛みが辛いからこそ、人は誰かと抱き合う」「お互いの抱える寂しさが、僕らを分けてしまわないように、きみのためにできることを、ひとつずつでも増やしていく」譲れないものはあるけれど、ピノコが好きで必要なので大切にするよ。と、綺麗に纏まったような気がするけど、俊太郎視点でしかないので、彼女の譲れないものとぶつかった時、どうなるかなと現実的に考えてしまう。実家継がない、と簡単に言えたらいいけどね。

  • いつもの村山さん。

  • 村山由佳らしい話なぁと思いました
    この人の小説はいつも恋愛という要素でいっぱいなはずなのに
    また恋愛とは違った所にテーマがあるような気がします


    主人公のだらしなさや身勝手さには厭きれましたが
    どうしても嫌いにはなれませんでした


    人間は誰だって自分の居場所というものを求めていて
    一度それを手にしてしまうと"自分の居場所を失う"ということには鈍感になってしまって
    気づいた時にはそれは跡形もなく消え去ってしまっているかもしれないのに
    今悩んでいるこの瞬間にも


    恋愛にはタイミングが大切ということを思い知らされました

  • 高校1年生の秋、文化祭で50円で買った。
    物語は夜が明けて間も無くのところで終わるけど、ぼくが徹夜して読み終わったのもちょうど空が明るくなってきたときだったと覚えてる。
    友達に貸すたびに返ってこなくて、何回も買い直すことになったな。

  • 高瀬俊太郎。高校の時にドキュメンタリーで賞を取り表彰式で会ったキジマタカフミをきっかけに製作会社で音響担当になった。高校の同級生のピノコ。旅番組のリポーターで女優の鏡耀子。彼女とキジマタカフミの不倫現場を俊太郎は見てしまったことをキッカケにメールのやり取りをするようになる。俊太郎は耀子へのメールを間違えてピノコに送信してしまう。俊太郎は自分の気持ちと向かい合う。
    耀子には何かしてあげたいと思うがしてもらいたいと思うことがない。ピノコにはしてもらいたいことがあるのだった。

  • お互いの抱える寂しさが、僕らを分けてしまわないように。きみのためにできることを、ひとつずつでも増やしていくためにー。

    失いかけて気付く、本当に大切な人の存在を。

  • ずっと前に読んだもの
    この表紙じゃなく、ハードの水色のみずたまりの猫の方。

    新米の音声技師、高瀬俊太郎には、夢がある。憧れの人、木島隆文の音を越える凄い音を創りたいという強い思いだ。そんな彼を支えてくれるのは幼なじみのピノコ。仕事が忙しく逢瀬はままならないが、メイルがふたりを結んでいる。そんな折、テレビの仕事で遭遇した女優・鏡耀子の妖しい輝きに俊太郎は引かれていく

  • 10年以上ぶり位の再読か。出版はおよそ20年前。ストーリーで重要な役割を果たす、電話やメールやネットの環境が今と違いすぎて、また村山さんの描くメールの文面のクサさも相まって、残念ながら「古い恋愛小説」の感が否めない。時代を越えた恋愛モノ、とはならない。それは村山さんのせいではなく、メールやネットの創世記であったという、出版当時の時代背景のせい。

  • 二人の女性の間で揺れ動く、音声の男の人の話。

    メールのやり取りで「あ」のつく、ひとことが楽しかった。感動も少し。

    恋の悪いところと良いところを煮つめたみたいな作品。
    夢に向かっている姿はキレイだと思う。

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著者プロフィール

村山由佳(むらやま ゆか)
1964年7月10日生まれ、立教大学文学部日本文学科卒業。不動産会社、塾講師などの勤務を経て作家となる。
1991年 『いのちのうた』でデビュー。1991年『もう一度デジャ・ヴ』で第1回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞佳作、1993年『春妃〜デッサン』(『天使の卵-エンジェルス・エッグ』に改題)で第6回小説すばる新人賞、2003年『星々の舟』で第129回直木三十五賞、2009年『ダブル・ファンタジー』で第4回中央公論文芸賞、第16回島清恋愛文学賞、第22回柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞している。ほか、代表作として『おいしいコーヒーのいれ方』シリーズがある。

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