- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087488647
感想・レビュー・書評
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短編でも、表題作の地下街の雨が一番よかった。
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背中がぞぞぞっとしたり、じわーっと怖かったり、「んえっ!??」と変な声が出ちゃったり…。
1話読み終わるごとに休憩と反芻が必要な本だった。 -
あらすじで内容が気になり購入。予想できそうで想像の上をいく結末に感服。人には優しさがあって、強さも脆さもあって、1人で生きてるわけじゃないから色々影響されて…ほっこりしたり、ゾワッとしたり、盛りだくさんな短編集でした。
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1994刊の7短編集の文庫版。地下街の雨、決して見えない、不文律、混線、勝ち逃げ、ムクロバラ、さよならキリハラさん。
謎、軽く凝った構成、心をゆさぶるストーリー、そして警句。地上はいいお天気に決まってるって思い込んでる。あたしの頭の上に雨が降ってるわけがない、なんてね。 -
気軽に読める短編集。ぞわぞわとくる怖い話もあれば、ふふっとなってしまうようなシーンを含んだミステリーまで、なかなか楽しめた。と思うんだけど、読み終わった今思い返してみると、実はあまり印象が強くないかもしれない。3か4かで迷う感じ。
180810 -
「ムクロバラ」が特に心に残った。
誰しも「ムクロバラ」になる可能性を孕んでいるのだと思った。そう考えるととてもぞっとする。でも最後は家族のあたたかさを感じほっとした。
いくつか、「あっ、これ雨の日に読みたい」と思う作品があった。表題作の「地下街の雨」の例え、好きだなあ。
返却期限が迫っていて読んですぐ図書館に返してしまったけど、また読み返したいなあ。
ますます宮部さんのファンになっていく。 -
勝ち逃げがまぁまぁ面白かったけど、全体的にそれほど…って感じでした。
自分の読解力がないだけだけど、ムクロバラが本当によくわからなかった。「ムクロバラ 解説」で検索してもよくわからん。もう一度読んでみます。 -
読了:2017.8.24
短編7話。これはすごい。
古き良き世にも奇妙な物語を好きな人にはぜひ読んでほしい。
恋愛や家族だからこその確執や切なさやほっこりを書いたかと思えば、ホラーだったり、え?っていう謎の話だったり。7話全部、世にもで映像化希望!
本読むときはだいたい「こんなテイストの読みたい気分」ってので本や作者を選ぶんだけど、これだけいろいろ書けたら宮部みゆきの本を手にしにくい。それくらいどのテイストでも秀逸なストーリーを書ける人なんだって、改めて感心した。
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◆内容(BOOK データベースより)
麻子は同じ職場で働いていた男と婚約をした。しかし挙式二週間前に突如破談になった。麻子は会社を辞め、ウエイトレスとして再び勤めはじめた。その店に「あの女」がやって来た…。この表題作「地下街の雨」はじめ「決して見えない」「ムクロバラ」「さよなら、キリハラさん」など七つの短篇。どの作品も都会の片隅で夢を信じて生きる人たちを描く、愛と幻想のストーリー。