風に舞う (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 138
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087488746

感想・レビュー・書評

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  • 凝り固まった感情を絞り出すようにぶつけてくる小説です。

    方法はけして上品ではないけれど、嫌な部分を全部吐き出したような爽快感があります。

  • 音楽小説とかいってるけどよくわかんない

  • 主人公のような生き方に少し憧れた

  • 音楽小説。つまり小説で音楽を奏でること。そして青年の成長過程を描いた青春小説でもあります。

  • もうひとつに書いてますよ〜(^^)ノ

  • 題材は渋い(ブルースとか、ビル清掃とか、酒に溺れるとか)のに、青春!!!
    なんだこりゃ

  • 読み終えた時、今まで読んだ全てがブルースだったんだと思えました。主人公である武史の生き方、操との愛、バンドにかける情熱、ジュンとの妙なフィーリング、何もしないで過ごす怠惰な1週間・・・。その全てがブルースで、それは「Steady Rollin' Man」の世界をそのまま小説にしたようで、それでいて幸せなことも沢山待っている。非常に、読んでいてときめいて、興奮しました。

    武史はきっと、最初は丸かったのが操との出会いによって徐々に刺々しくなってきて、逆に操は最初は刺々しかったけど、武史との出会いによって丸くなっていった。最後はもう可愛い女の子になっていました。

    ここに書かれているのは、「音楽」でもあり、「セックス」であり、そして何よりも「ブルース」なんだと思います。
    素敵な音楽小説に出会えました。

    ちなみに、性描写はどの作家も描くけれど、花村氏の描写は逸品だと思います。

  • タイトルを見て、どんな内容かも想像がつかなかった。ただ、ある雑誌で萬月さんを取材することになり、片っ端に萬月さんの本を買った。そのときの一冊。実は取材までには読み終えなかった。買ってから3年がたち、なんとなく読んでみた。正直言って驚いた!この人ッて言葉で音を表現してるって思った。話が佳境に進むにつれて、曲のさびのごとく言葉がテンポアップし、異常なテンションが伝わってきた。超おすすめ!

  • 人気バンドを解散し,ビルの清掃のバイトで生計を立てつつ,理想の音楽を求めるギタリストの話。
    苦悩し,屈辱を受け,ブルースを求める姿に感動した。

    花村作品全般に言える事だが,非常に読みやすく,すんなり心に入って来る。

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著者プロフィール

1955年東京都生まれ。89年『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。98年『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、「ゲルマニウムの夜」で第119回芥川賞、2017年『日蝕えつきる』で第30回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『ブルース』『笑う山崎』『二進法の犬』「武蔵」シリーズ、『浄夜』『ワルツ』『裂』『弾正星』『信長私記』『太閤私記』『対になる人』など。

「2021年 『夜半獣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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