- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087491258
感想・レビュー・書評
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犯人については早くから手掛かりがばらまかれているので予想は簡単についてたけど、まさかの結末。
結局のところ黒幕は逃げ切ったってことだよね。もやもや。
百舌だの隼だの出て来て、ほかのシリーズも楽しみ。
ちなみに読んだ本は、赤い表紙でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『MOZU』シリーズ0(ゼロ)作。シリーズ原点作品となる。登場人物に若干重なりはあるが、シリーズとはまた別物と考えてよい。
ミステリー小説としてはやや薄手ではあるが、終盤からの展開は見物。そして細部まで緻密に練られたトリックもまた見事。 -
10月-14.3.0点。
百舌シリーズの前日譚。
ある公安刑事と、その部下の物語。
題名通り、色んな裏切りがある。
かなり古い小説。あっさり。
百舌シリーズを読む前に、一読した。 -
久々に昭和のにおい濃厚な作品を読んだ。「ダストシュート」なんて使った経験のない人には想像もつかないだろう。
さて、物語は浅見の動向を追うことで展開する。犯人につながる描写は序盤の2人の男の姿であるが、なかなか実像に結びつかない。最後には納得のいく説明があるものの、途中に出てきた周辺人物の回収ができないまま終わってしまった感がある。
携帯電話もパソコンも出現する前の時代。人間の想像力や行動力、内面のドロドロや乾きなどが全編にあふれ、改めて人に対する興味をかき立てられた。 -
アクの強い公安刑事・桂田は、新しい相棒・浅見とそれなりに上手くやっていた。
警視庁警務局・特別監察官である津城は、桂田を内偵調査するために浅見に協力を求める。
桂田に親近感を感じ始めていた浅見は抵抗をおぼえるが、津城は気にしたようすもなく帰っていく。
ほぼ同時に起きたビル人質事件と右翼の大物射殺事件。
関係のないものと思われたこのふたつの事件は、思いがけない繋がりがあった。
この作品が書かれていたときには、すでに「百舌の叫ぶ夜」の構想があったのだろうか。
凄烈な印象を残す津城警視のキャラクターは、このときには基本的なものはほぼ出来上がっていたようだ。
桂田の孤独さが垣間見える場面はどこか哀しかった。
悪い人間ではない・・・とは感じたけれど、一度狂ってしまった歯車は元には戻らない。
麻由子の弱さがすべてを桂田から奪い去ってしまった。
本当に悪人だったのは誰か。
少なくとも桂田や浅見ではないことは確かだ。
どこか陰鬱な空気が漂うプロローグが、この物語の雰囲気を序盤にして一気に作り上げていた。
読み始めの掴みがいかに大事か、グッと物語の世界に入っていけた。
悪人になりきれなかった浅見の選択に、少しだけれど心が落ち着いた。
「裏切りの日日」をさらに研ぎ澄まして洗練された先に「百舌の叫ぶ夜」があるのかと。
もう一度「百舌シリーズ」を読みたくなった。 -
スピード感があって一気に読めました。好きな雰囲気の物語。
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ハードボイルドと言うには少し推理小説然としていて、どんでん返しと言うほど意外性のある結末ではなく、やや中途半端な印象。1986年の作品なので、昭和の雰囲気が色濃く残っていて、そこはいい。
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スピード感のある話
公安の話は、日本ではあめり馴染みないテロや銃などがよく出てくるけれども、人の消失等のトリックがあり、なかなか読み込めた
最後はなかなかショッキングだけども
続きがあるので、読みたいと思えた -
百舌シリーズの序章。
口数の少ない無愛想な警視庁公安刑事.桂田。
警察庁の特別監査官.津城警視は、その桂田警部補が右翼の大物と癒着していると内偵を進めている。桂田警部補の部下である浅見は、苦悶しつつ、桂田の行動を監視し始める。
謎解きもあり、テンポ良く進み、飽きさせない展開。非常に面白い。 -
百舌シリーズのはじまり。桂田は本当に裏切られたのかなあ?子どもとのやりとり見ると、そんな感じしないんだけどなあ。これが百舌の叫びに繋がるのだが、どうだったかなあ。