東京に原発を! (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 215
レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087491371

作品紹介・あらすじ

そんなに安全で便利だというのなら東京に作ればいいじゃないか。新宿西口に建ててみたらどうだ!過疎の浜の人は死んでも仕方ないというのか。チェルノブイリ事故で一層はっきりした原発の危険を最新データを駆使して説く衝撃のテキスト。人類の安全と代替エネルギーの根本問題を、豊富なイラスト、写真を元に鋭く抉るノンフィクションの話題作!

感想・レビュー・書評

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  • 昭和61年発行の著書です。原発事故が起こった時のシミュレーションがマンガで分かりやすく書かれているのですが、本当にその通りのことが福島原発で起こっている。

    電気を作るために、どうして人の命を脅かすのものを作らなければいけないのでしょうか。

  • 実はずっと不思議に思ってました。そんなに安全なら、なぜ首都圏に作らないの?って。だって実は、そんなに広大な敷地、いらないんですものね?
    読む価値はあります(でも現在、事故後にもっとイイ本でているようですけど)。
    この本は実際には、科学的根拠に基づいていないという指摘もあります。しかしこの本が過去に警鐘をならした原子力発電所の事故=現在まったく同じことが起こっているという事実。
    この本をバカにして「原子力は安全です」といっていた東京電力幹部職員、科学者たちは皆、土下座するくらいの意気込みを見せて欲しいものです。
    原発推進派は「脱原発主張するくらいなら電気を使うな」とか、逆切れしている場合じゃないと思います。

  • 20年前以上前、チェルノブイリ事故直後に出版された原発の実態を告発する広瀬隆のノンフィクション。震災、福島原発事故を経て読むとここに書かれていることが規模が少しは小さいとは言え現実に起きていることに驚く。原発が無くても電力は足りているのに、なぜ原発が作られるのか。そしてなぜ原発は無茶なのか。その答えが書かれています。原発を売りたい人がいる、そして費用がかかれば掛かるほど儲かる人達がいる。そして、放射能汚染され何万年と消えない使用済み燃料や廃棄物たちを安全に処理、保管することは未だにできないしこれからも出来ない。しかし広瀬隆の文章は多少読みにくい。20年前に読んでもよくわからなかったかもしれないが、今読むとさんざん見聞きしている内容なので非常によくわかります。

  • 燃料棒の処置の方法が、不安定だった時代の作品、近年はいろんな廃棄方法があるらしく、以前より、安定した処置が出来る様になってきた様である。

  • 1986年(底本1981年)刊行。タイトルと1章2は強烈な皮肉。①核廃棄物・旧式原子力発電所の廃炉・廃棄処分の不可能さ、②地震大国日本における原子力発電所の脆弱性、③事故(特に全電力喪失)による影響など、まるで福島の事故をなぞらえる書であり、空恐ろしい。もう言い尽くされているだろうが、原子力発電所は廃炉の方法(現状、方法はない)、この手法開発・安全保障面も含め、必要経費の巨大さを念頭におかねばならないが、この点の情報も出てこない。情報が出てこない要因も説得力ある叙述で解説。意識改革のための必読の書である。

  • 平常運転の広瀬隆氏が大嫌いな原発に対するヘイトを爆発させた本。

  • 名作

  • 確かに安全と言うなら東京のど真ん中に建てればいい。広大な土地は必要ないそうだ。失業対策にも良い。東京湾もある。東北で起こした電気を東京に運ぶ手間も不要。もちろん東電の方は全員敷地内に居住する。社長もね

  • 中学の頃にペーパーバック版(スリーマイル後、チェルノブイリ前)を読んだのから、かれこれ二十ン年ぶりに文庫で再読。チェルノブイリ後に大幅に書き換えられたので、ペーパーバック版とはかなり内容が違う。内容は、まず「ロスチャイルド家による大いなる陰謀」という出オチでスタート。あとは完全に「レイチェル・カーソン教」である。自分で「生体に蓄積しなかった」と書きながら、直後に「どんどん蓄積していくのである」という矛盾が、1冊の中で何度も何度も何度も何度も何度も何度も繰り返されるのである。
    また、拡散という概念が一切ないのに、同心円上にひろがるというのも事実誤認。東日本大震災でも、拡散と集中があったことから、「昔の常識が現実には事実でない」という典型である。
    とはいえ、いろいろと(大げさな記述ではあるが)史実も交えられており、十分に読むべき価値のある内容となっている。
    ペーパーバック版では、面白おかしくマスコミ批判や皮肉を繰り返していたのに、文庫版ではその方向性が一切なくなり、マスコミの言うとおりの悲観論が多すぎるのは食傷であった。
    この本を鵜呑みにしているのは単なるバカだけど、かといって全否定するのもマヌケである。子供には一切おすすめしない。ちゃんとわかっている大人は、「ネタ本」として、一度は目を通すべき1冊である。
    なお、関東地域ではブックオフの100円(税抜)コーナーから完全に消えましたが、関西や九州ではいまだに100円コーナーに並んでいるので、おみやげに1冊どうぞ。半額券で50円(税抜)で買わせてもらいました。文章は普通におもしろいです。SFというかなんというか。

  • 残念ながら内容はほぼ的確です…。

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著者プロフィール

広瀬 隆
1943年東京生まれ。早稲田大学卒業後、大手メーカーの技術者を経て執筆活動に入る。『東京に原発を!』『危険な話』『原子炉時限爆弾』などを世に出し、一貫して反原発の論陣を展開してきた。福島原発事故後は、いち早く『福島原発メルトダウン』『第二のフクシマ、日本滅亡』『原発ゼロ社会へ!新エネルギー論』『原発破局を阻止せよ』を出し、「原発即時撤廃」を訴え、各地で講演活動をおこなっている。

「2014年 『原発処分先進国ドイツの現実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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