絢爛たる暗号 百人一首の謎を解く (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087491753

作品紹介・あらすじ

鎌倉時代、歌人藤原定家が撰んだとされる『百人一首』-、だが何故、類似の句が多く、また秀作に混り愚作・駄作が撰ばれ、そして何故"百首"なのだろうか。著者の素朴な疑問は、前人未踏の謎に挑戦、緻密に大胆にミステリー・タッチで核心に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • かるたとしてでなく、百人一首のなかに「なぜ?」を大量に見いだし、それを「独自に」研究し、まとめあげた本。
    (持っているのが文庫版なのでこちらで書きます)

    古典というものに対してのありがちな解釈を抜きにして、「どうしてこの歌・人・数でなければならなかったのか」を追求してます。
    選んだ人がこの世になく、資料から推測するしかないのだから、いろんな意見があっていいと思う。
    なので、賛同するかというとちょっと「???」なのだけれど、こんなんもあるでー?という意味でリストにあげてみます。

    かるたの札がある方は並べながら読むと面白いとおもうですよ。

  • 藤原定家が編纂した「百人一首」の成立の謎を解く本です。百人一首は、私が子供のころ、お正月にやっていたカルタ遊び。今年のお正月にはうちでも子供とやりました。私は中学の頃の部活で暇だったので百人一首ばっかりやっていて、全部覚えていたのですが、正直、意味はよくわからないものが多かったです。
    「絢爛たる暗号」では、意味の解説ではなく、百人一首は、なぜ、駄作が入っているのかというところから始まり、そもそもの成立の謎を解いていきます。まず、駄作が多いというところからして、へえ、という感じなのでした。よい歌とそうでない歌の違いは、正直最後までわかりませんでした。
    でも、謎解きとしてはとても面白いです。
    絶版になっていたので、私は図書館で借りましたが、古本では手に入るようです。

  • 百人一首」は元々屏風絵用に選ばれたものなので、句から想起される絵柄も美しい、絵解き物語。

  •  これは文庫版だが、初版は1978年刊行。
     当時、祖父が「有り得ないが、しかし有り得そうな、こういう奇抜さが面白い」と評していたが、いや全くその通り。
     久々に目にすると、現在の「百人一首研究」はどうなっているのか知りたくなる(笑)

  • 読んでいてすごく引き込まれた。
    こんなふうに考えると、百人一首を覚えるのも悪くない。

  • 百人一首、ただのカルタじゃないんですよ?

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著者プロフィール

1931年神戸市生まれ。
1955年神戸大学法学部卒業。
以来テレビ・ラジオの演芸番組などの作・構成に当たる。
1977年「小倉百人一首」の成立に関して新説を唱える。
1988年、兵庫県文化賞受賞。
現在、園田学園女子大学短期大学部講師。関西演芸作家協会顧問。

「1985年 『マガリ君事件が五つ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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