あれは幻の旗だったのか (集英社文庫(日本))

  • 集英社 (1987年7月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784087492330

作品紹介・あらすじ

10年前握ったままのカード。裏切り、友の死。再び、男たちは心の獣を解き放つ―。学園紛争の高揚期“檻の中の運動会"の茶番劇に巻きこまれた4人の男たちの見果てぬ夢を描く。(解説・三田誠広)

みんなの感想まとめ

暴力と裏切りが渦巻く学園紛争を舞台に、4人の男たちの夢と葛藤を描いた作品は、青春の厳しさや理想と現実の狭間を浮き彫りにします。感想からは、学生運動への興味がなかった読者も心を動かされるほどの深いテーマ...

感想・レビュー・書評

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  • ハードカバー版

  •  北方謙三は読んだことありませんでしたが、全共闘ものということで読んでみました。青春小説の良作だと思います。
     全共闘は意外なほどにテーマとして取り上げられることが少ないですが、その中でもエンターテイメント性の高いものとなると本当に希少で、そういう意味でも評価されるべき作品。ただし主人公たちの学生時代に成し遂げようとして失敗したテロの規模の大きさと、10年後に舞台を変えて青春にケリをつけるべく実行した犯罪の規模の小ささにギャップがあって、プロローグから10年後を描いてひっぱっていたこともあって尻すぼみ感が残った。なにかもっとでかいことをやるんじゃないかと思った。

  • 学生運動の話しは今まで興味がなかったけど、この話しはちょっと違う。ラストの旗のシーンがぐっときた。

  • レビューが一件も無いが、これこそが隠れた名作というものだ。
    学生運動時代、日本に本物の革命を起こそうとした男たちの物語。
    そこに思想はなく、ただただ実戦主義というだけ。
    おそらくは、思想にしばられて身動きの取れなかった学生運動を見てきた作者の、痛烈な一撃なのだろう。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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