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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784087492507
作品紹介・あらすじ
出家した作家・宇都木のまわりには、姉の死や裁判を受けている俳優からの電話など事件が相次いで起こる―。夢を抱き、孤独に悩む“作家という私"の実像と虚構。(解説・川村 湊)
感想・レビュー・書評
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著者は俗評にまでまみれた超の付く著名人だが、著作を読んだのは本作が初。
挑戦的?とも思えるタイトルについ惹かれ、手に取って読んでみた次第。
これは傑作だ。読みながら何度も繰り返しそう確信しながら読み進む。こんなこと、珍しい。文章が、表現が、描写が、構成が、どれも唸るほど美しく、心に染み入る。
作中で著者自身も書いている通り、「私小説」なるタイトルには幾重にもトリックがあるようだが、それは決して薄っぺらく安っぽい試みではない。多くの登場人物に実在のモデルが居ることも容易に分かるが、さりとてその「実物」と作中の人物がどこまで重なるのか?…というような俗物的な詮索をする気など全く起こらない。そのくらい見事に「小説化」されている。その筆力がスゴイ。
他の著作を一切読んでいないが、何となく「本作こそが著者の最高傑作なのでは」と確信するに近い読み応えが味わえた。
ご存命のうちに、一度でも良いので生のお声を聴きたかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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