- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087493115
感想・レビュー・書評
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阿佐田哲也名義の交友録。
ジャケもタイトルも酷いけど、理想像ではある。博打や酒の場で多種多様な交歓があったんだな。ミュージシャン、作家、編集者、芸人、俳優、棋士、漫画家。雑多って大事なのかも。内田裕也さんの話がすごくいい。
あと、梅むらの豆かんが出てくる話は彼の食エッセイの中で一番。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
成功したダメ人間はすごい
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絢爛な交際。めっきり遊んでないといいつつも貪欲に人と関わり、打ち、食う姿が目に浮かぶ。
やはり色川武大は食べ物の描写がものすごい。
色川名義のエッセイ集「喰いたい放題」にも同じものが二つ入っていたけど何度読んでもすごいうまそうと思ってしまう。-
喰いたい放題の「おうい卵やあい」の文に大変感銘を受けました。卵の量り売りの描写は緊張感があり当時の人達の卵に対する認識がよくわかります。喰いたい放題の「おうい卵やあい」の文に大変感銘を受けました。卵の量り売りの描写は緊張感があり当時の人達の卵に対する認識がよくわかります。2011/12/08
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>UGさん☆
いいですよね。
臨場感のある描写で、思わず生唾飲み込みます。いい意味でいやしさ溢れて大好きです。>UGさん☆
いいですよね。
臨場感のある描写で、思わず生唾飲み込みます。いい意味でいやしさ溢れて大好きです。2011/12/08
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例えば終戦後から割合と古い時代の新宿の飲み屋について、例えば戦前や終戦直後のアメリカと日本の映画について、例えば古い日本の芸人や女優について、例えば競輪について、という内容であり、僕自身は全く背景知識を持たないし、普段は興味を覚えたこともないのだけれども、阿佐田哲也が書くと、何故だろう、非常に面白く感じる。話の内容の1つ1つが面白いわけではなく、そこから感じられる阿佐田哲也のものの考え方や感じ方が面白く感じられるのだろう。
麻雀放浪記は傑作だった。阿佐田哲也以外の人が書いたもので、それに匹敵する、とまでは欲張らないけれども、それに近いような麻雀小説、あるいは、ギャンブル小説、無頼小説というのは何かあるのだろうか。あったら、是非、誰か教えて欲しいと思う。