夜の鶴 (集英社文庫 し 5-10)

著者 :
  • 集英社
3.40
  • (2)
  • (0)
  • (2)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 12
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087493795

作品紹介・あらすじ

黒板塀で囲った「鶴の家」は小路の角にあった。二代目の小鶴は、初代関の養女。画家朝蔭信と湯島に棲家をもっているが、娘の千賀子の父は朝蔭ではない。朝蔭の態度に一喜一憂してとり乱す母の姿に、自分を重ねまいとしながら、いつしか同じ道を歩む千賀子。東京・下谷の置屋の三代の女たちを描く長篇小説。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 収録内容は以下の通り。

    本編(昭和39年12月 発表)
    川村湊: 解説

    動乱の時代を経て、大きく変わったものと、変わらずに受け継がれていくものの描き分けに、著者の良識を感じた。
    作中で描かれる東京下町の街並みや風景と、千賀子の感懐の対照が際立っていてよい。

    カバーは吉川勉。

  • 途中放棄

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

芝木好子(しばき・よしこ):1914-91年。戦後を代表する小説家の一人。生まれ育った東京下町への哀惜を託した文章で知られ、芸術と恋愛の相克に苦しむ女性の生き方を描いた小説に独自の境地を拓いた。芸術院会員。文化功労者。主な著書に、『青果の市』(1941年、芥川賞)、『湯葉』(1960年、女流文学者賞)、『夜の鶴』(1964年、小説新潮賞)、『青磁砧』(1972年、女流文学賞)、『隅田川暮色』(1984年、日本文学大賞)、『雪舞い』(1987年、毎日芸術賞)がある。

「2023年 『洲崎パラダイス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

芝木好子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×