トラちゃん 猫とネズミと金魚と小鳥と犬のお話 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 91
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087494815

感想・レビュー・書評

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  • ★3.5

    群さんのエッセイ
    猫とネズミと金魚と小鳥と犬のお話

    色んな動物が登場しますが、何と言って猫のトラちゃんの話が一番好き!
    突然2匹の子猫を連れて現れたトラちゃん。
    彼女はしっかりと子育てをし、教育し、人間の様に全てをわきまえている。
    トラちゃんの最後のシーンは、やっぱり涙が零れました。
    そんなトラちゃんに育てられたコトラちゃん(二代目トラちゃん)が、
    子育てを人間に丸投げして、産みっぱなしなのも笑えた~(笑)
    私自身がずっと猫と暮らしていたので、うんうんと思える事が沢山ありました。
    だから感情移入しやすい内容でしたが、動物と一緒に暮らした事の無い人にも、
    楽しめるお話だと思います。
    勿論、動物好きにはたまらない1冊です♪

    それにしても、群さんの実家で飼ってる動物は数や種類が半端ないです。
    猫とインコと十姉妹とハツカネズミとモルモットと金魚。
    それも多数同時に飼うなんて凄い!
    ひとつひとつのペットのお話が面白いし、
    ダイナミックでユニークでお茶目なお母さんが良かった~♪
    弟さんも良い味出してた。
    ご家族のペット愛がたまりませんでした。
    癒されたしほっこりほんわかしました(*´∇`*)

    生きものは、非常に感情豊かでペットなんて生易しいものではなく、
    猫やネズミの恰好をした人間…。
    凄く共感出来ました~表情も感情も豊か過ぎる位、豊かですよね。

  • 元々本は好きだったけど、この本を母に買ってもらったときから読書が“趣味”になりました。
    私にとって忘れられない本で、小学生の時からいまだに大事に持っています。

    群さんとそのご家族が関わった色々な動物のお話。
    動物好きの方はぜひ!読んでほしいなぁと思います。特に猫好きさんにはお勧めです。

  • 生き物を飼いたくて仕方なかった小学生の頃、わたしのバイブルだった本。
    初めて買った本の話題で思い出して、当時の装丁本を古本屋さんで買いました。
    群ようこさんの子供の頃、家で飼っていた動物たちのお話です。

    1989年第1刷ともあって、どの動物も人間と同じものを食べ、暮らしを共にしている様子がいきいきと描かれています。
    「おなじ生き物じゃないか」という雰囲気が、小学生の頃はとっても羨ましかったなぁ…
    久しぶりに読んで、とても懐かしい気持ちになれました。

  • 初めて読んだのは15年以上前。
    当時、飛び込みの営業職だった私は心身ともにボロボロ。ふら~~っと入った本屋さんでこの本を何気にパラパラ。
    群さんの無駄のないすっきりした読みやすい文章と生き生きした動物たちの様子に引き込まれ、そのまま一気に読み切って(もちろんそれを購入しましたよ♪)、ささくれ立っていた心も温かくなりました。

    可愛がって世話をしてくれている弟さんだけを認識し、甘えたり、はしゃいだりする金魚のよしこちゃんの話。
    喜怒哀楽がわかりやすい甘ったれインコのピーコちゃん。
    隣の家の犬なのに、気が付くと群さん家に上がりこんで居間でお座りしているピーター君。
    ハツカネズミが増えて大所帯になったときがあったそうですが、ネズミたちそれぞれがちゃんと役割分担をしてキチンとキレイに暮らす話などなど。
    「わかるわかる」とうなずいたり、仕草が目に浮かんでつい顔がニヤケたり、そんな事するんだとびっくりしたり、切なくなったり・・・
    群さん一家と共に暮らした生き物たちとのエピソードの一つ一つが動物好きにはたまらない内容だと思います。
    (動物たちだけでなく、家庭人ではないお父さんも含め群さん一家もユニークです。)

    そして立ち読みしていたにも関わらずボタボタと泣いてしまった、初代トラちゃんとの別れ・・・。
    淡々と書いてあるのですがトラちゃんの母猫心に今でも読むたびにジンとします。

    何度も読み返し、お風呂でもよく読むのですぐにボロボロ。そしてまた買いなおす・・・ということを繰り返し今、手元にあるのは3代目か4代目。
    本もずいぶん整理してしまったけれど、ずっと手元に置いておきたい本の中の一冊です。


    しかし我が家のお風呂、浸かって10分も経たないうちにお尻から冷えてくるのは是如何に?

  • どんどん増えていく動物達。
    避妊しないことには是非があるかもしれないけれど、それぞれの個性を活かして生活しているのはとても良いと思った。
    トラちゃんについてもう少し読みたかったです。

  • 話は面白いのだが猫に火をつけて遊んだりインコに接着剤でカツラを付けたりと、倫理観の無い行為に不快に感じる方が大きかった。

  • トラちゃんが全然出てこなくなって読むのを途中で辞めた

  • 私の好きな本。めちゃくちゃ読みやすい
    1989年初版だから、今読むと時代的に虐待と捉えられそうなシーンもちょこちょこあるけど…
    家に動物連れて帰っていい環境が羨ましい
    ただ犬のピーターくんの話は悲しすぎる…

  • 中学生の時に読んだ

  • 母親が素敵

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著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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