岳物語 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 2030
レビュー : 212
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087494907

感想・レビュー・書評

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  • R2.1.24 読了。

     作者と一人息子との親子エッセイ。椎名さんのような父親が欲しかったなあ。続編も読みたい。

    ・「いわゆるヤマアラシ・コンプレックスの実践ではないか。ヤマアラシ・ジレンマともいうその状況は『2匹のヤマアラシがお互いの体温で寒さを防ごうと近づくと相手のトゲで刺されて痛い。あわてて離れるとまた寒くなる。再び身体をふれ合うとトゲが刺さる。くっついたり離れたりをくり返して、とうとう寒くもなく痛みもない適正な距離を探しあてた。』というショーペンハウエルの寓話からきたものだ。つまり『つかず、離れず』の親子が適切な距離をおいてつき合っているさまがそこにあらわれている。」…解説より。
    ・「ストレスがあるからこそ、生きるための抵抗力が備わる。適当な暑さ、寒さにふれることによって人間は健康を維持できる。年がら年中、同じ温度で、何の刺激もなければ、その人間は心身ともに脆弱になり、抵抗力がなくなり、免疫力を失う。子供にもある程度のストレス、欲求不満を味わわさせなければいけない。」…解説より。
    ・「フロムのいうように、『子どもにとって母親は家庭を意味し、父親は子どもに世界への道を示す人なのだ。』という役割もある。」…解説より。

  • 何十年も前に読んだ、
    岳くんの成長物語、感動して何をとは書けないが
    心に惹かれ、むさぼり読んだことだけは覚えている。

  • 岳さんと私は歳が近く、実家も近いこと、我が家にも元気な男の子がいましたので、なんとなくその空気がリアルに感じられた。
    ただ、あまりにリアルタイムでの連載だったためご本人はとても嫌だったようですね。
    もう少しフィクションの要素がを強くした小説にしてしまえばよかったのかな。読み手としては大変楽しい父子のエピソードなんですけど。

    私も子供の自主性を育てる子育てに基本的に賛成です。
    しかしながらこの本の時代から30年ほど進んだ現代ではここまでの自由は親子共にないかもしれません。
    周りのママ友の意見なども聞くととかく揺れ動きますが、この本を読んで、やっぱり子供を一人の人間として信じて付き合っていきたいと改めて思いました。

  • 国語の教科書とかに出てきそうな、てか授業で読みたい物語だった。
    同じ目線で岳と向き合うパパ最高です。

  • 男親と男の子の成長譚.確かに親と子だけれど,お互いに一人の人として認識した上での関係というのは,決して真似ができない.

  • 久々に読んだ
    中学受験の国語で読んだのが始めてやと思う。
    初版が生まれる四年前でわろた

    勉強なんて二の次でやりたいことをやる子供時代ってのは俺と全然違くて。そんな話もおもしろいなーて

  • 椎名誠さんと愛息・岳くんの物語です。
    20数年ぶりに再読。当時は、海外や国内の旅に忙しいシーナさんが、ときどき息子と釣りに行って旨いもんを食べる話くらいにしか読み込めていませんでした。今回は、岳くんの成長を悲喜しながら見守るシーナさんの深い愛情を感じました。特にシベリアからの電話で、息子から『海に落ちた』と伝えられたとき。電話に出ているのだから元気で無事なのは分かっているはずなのに、今まさに息子が海に落ちたような錯覚に陥り、その時の状況を知ろうとする姿。シーナさんに愛されている岳くんが羨ましく思えました。

  • 何度読み返しても子どもの成長をあたたかい視点でかいてありほっこりする。こんな親でありたいと思っていたが難しいなぁ

  • 椎名誠さんなので、タイトルから考えて登山関係の本かなと思って読み始めたが、全く違った。「岳(がく)」というのは彼の息子さんのことで、息子と自分の成長を描く私小説的な内容でした。続編もあるようなので読んでみたい。

  • 椎名誠とその息子岳君との成長記。ちょうど息子が岳君と同年代。今しかできない時間の使い方があるんだろうね。優先順位を間違えないようにしないと。

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著者プロフィール

椎名誠(しいな まこと)
1944年、東京生まれの作家。「本の雑誌」初代編集長で、写真家、映画監督としても活躍。『犬の系譜』で吉川英治文学新人賞を、『アド・バード』で日本SF大賞を受賞。近著に『あやしい探検隊 台湾ニワトリ島乱入』『あやしい探検隊 済州島乱入』『そらをみてますないてます』『国境越え』『にっぽん全国 百年食堂』『三匹のかいじゅう』『ぼくがいま、死について思うこと』『おれたちを笑え! わしらは怪しい雑魚釣り隊』『雨の匂いのする夜に』『おなかがすいたハラペコだ』など多数。
映画監督としては、映画『あひるのうたがきこえてくるよ』で第10回山路ふみ子映画文化賞受賞。映画『白い馬』で日本映画批評家大賞最優秀監督賞、95年度JRA賞馬事文化賞、フランス・ボーヴェ映画祭グランプリ受賞、ポーランド子ども映画祭特別賞をそれぞれ受賞している。

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