岳物語 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1902
レビュー : 206
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087494907

感想・レビュー・書評

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  • 椎名さんは昔講演を聴きに行ったこともあります。
    古い本ですが、今でも課題図書になっているみたいですね。びっくり☆
    著者の息子「岳少年」との交流をつづったエッセイです。

    もともと私はカヌーイストの野田知佑さんが好きで、野田さんの本に頻繁に岳君が出てくるのでその後の生い立ちもなんとなく知っていました。
    今回この本で、こんな風に育てられるとあんな大人になるのね、とちょっと感慨深かったです。
    (しかも思いがけず犬ガクの幼少期のことまでちらっと出てきて得した気分♪)

    我が子を見守る父のあたたかい視点がとても素敵です。
    そして、真っ直ぐ突き進む岳君はとてもかわいい。

    くすくす笑いながら読め、ほのぼのした気持ちになりました。。

  • こういう父子、すなおに羨ましい。筆者である椎名誠先生を何年か前にテレビで拝見しましたが、この本を書かれてからもうずいぶん月日が経っているのだなあ、と実感させられました。同時に、岳さんの成長ぶりも気になったり。

  • いちばん美しい眼差しは、親が子を想って見るときのそれかもしれない。

  • 椎名誠は結構読んだが、これはあまりに評判良く、しかも売れたため読まなくてもいいか、と放っていた。ヒットから30年経って読むと、これが何故あんなにヒットしたのかよくわからない。
    特に面白くないし、文章がいいわけでもない。
    こういう親子が当時は珍しかったから?
    椎名誠の人気が高まっていて、私生活を知りたい人がたくさんいたから?
    今読むと、岳くんの人生にとってこの本はなかった方が良かったんじゃないかと思わずにはいられない。
    もちろん、当時の本人に了解をとって書いたのだろうし、日本の純文学はほとんど私小説なんだし、『ママぽよ』みたいな漫画だって子供の本名を書いていたし、と椎名誠を庇ってやりたくはなるが、タイトルが本名というのは、やっぱりどう考えても可哀想だ。
    更に、今読むと、共働きなのに、自分は冒険三昧(仕事ではあるが)、日々の家事育児は妻任せの上、自分の仲間を自宅にしょっちゅう連れてくる、夫としてどうなの?と思う。
    豪快な面白い人というイメージで売れたから、それをキープするために頑張ったのかもしれないが、それは家族のために良かったのだろうか。
    老境に入った椎名誠に、今どう思っているかきいてみたい。

  • 岳物語は中1の時に教科書で読んだからすごく懐かしかったなぁ。
    椎名誠さんの書く文て私たちの感じる心と一緒の感情が文として表されていて、一つ一つに心があったかくなった♡

    岳という名前は素敵ですな。

  • 【本の内容】
    <正>
    山登りの好きな両親が山岳から岳から名付けた、シーナ家の長男・岳少年。

    坊主頭でプロレス技もスルドクきまり、ケンカはめっぽう強い。

    自分の小遣いで道具を揃え、身もココロもすっかり釣りに奪われてる元気な小学生。

    旅から帰って出会う息子の成長に目をみはり、悲喜こもごもの思いでそれをみつめる「おとう」…。

    これはショーネンがまだチチを見棄てていない頃の美しい親子の物語。

    著者初の明るい私小説。

    <続>
    プロレスごっこでも、カヌーでも息子には勝てない―。

    自立の季節を迎えた岳少年。

    ローバイしつつも彼の成長にひとりうなずくシーナおとう。

    父と子に新しい友情の時代が始まる。

    [ 目次 ]
    <正>


    <続>


    [ POP ]
    初めて読んだのは小学生の時だった。

    父親となって改めて読み返したい本。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 2014年度 中学受験出題 第8位

  • いいなあ。いい。
    自分に息子ができたらこんな風に育てようと思ってた、
    と母が言ってた意味がとてもよく分かった。

    シーナさんが、つかず離れずの距離感で岳を見ていて、
    でもその中に隠しきれないどうしようもない岳への愛情
    (という言葉もしっくりとこないほどの距離感だなぁ)
    みたいなもっとほっこりとしたあたたかいものが、
    本の、ことばの端々にずうっと充満していてとてもしあわせな読書だった。
    こんな風に育った岳少年はどんな大人になったんだろう。

    子育てのことなんて何にもわからないけど、
    適度に子どもを「ほったらかす」ことのできる親が
    今はあんまりいないのかもしれないなー。
    世が世なので仕方ないのかもしれないけど。
    こないだ夏の草のにおいがふっと鼻に香ったとき、
    小さい頃に暑い中必死で秘密基地を作っていた
    草まみれの夏の情景が頭にふわっと浮かんできて
    何とも言えないノスタルジーな気持ちになったんだけど、
    今のこどもたちはそんな記憶を持てているのかな、と何となく思いました。

  • 岳少年が少しずつ成長大していくのと同時に、父親との関係が僅かずつ変化していく様に心が暖まった。

  • 父の子育ての物語である。
    まっすぐに、自分のやりたいこと(趣味)に打ち込んでいる岳の印象があった。親子共通の趣味を持つのはいいことだなと思った。
    周りの子供は勉強できることを優先しているが、子育ての中で岳は釣りや、プロレスといった分野を伸ばしているなと感じた。
    成長していくにつれ、親子の関係も変わっていっていくのだろうと強く感じた。

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著者プロフィール

椎名誠(しいな まこと)
1944年、東京生まれの作家。「本の雑誌」初代編集長で、写真家、映画監督としても活躍。『犬の系譜』で吉川英治文学新人賞を、『アド・バード』で日本SF大賞を受賞。近著に『あやしい探検隊 台湾ニワトリ島乱入』『あやしい探検隊 済州島乱入』『そらをみてますないてます』『国境越え』『にっぽん全国 百年食堂』『三匹のかいじゅう』『ぼくがいま、死について思うこと』『おれたちを笑え! わしらは怪しい雑魚釣り隊』『雨の匂いのする夜に』『おなかがすいたハラペコだ』など多数。
映画監督としては、映画『あひるのうたがきこえてくるよ』で第10回山路ふみ子映画文化賞受賞。映画『白い馬』で日本映画批評家大賞最優秀監督賞、95年度JRA賞馬事文化賞、フランス・ボーヴェ映画祭グランプリ受賞、ポーランド子ども映画祭特別賞をそれぞれ受賞している。

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