岬一郎の抵抗 (3) (集英社文庫)

  • 集英社 (1990年3月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (408ページ) / ISBN・EAN: 9784087495652

作品紹介・あらすじ

少女の悪い足を瞬時になおした!次第に身についた超能力で奇蹟を起こした岬一郎。だが、人びとの疑心の渦の中で、平凡な会社員・一郎の運命が狂っていく。日本SF大賞受賞作。(解説・森下一仁)

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

超能力を持つ主人公が、社会の体制や仕組みに抗う姿を描いた作品で、重厚なテーマと緻密な描写が特徴です。物語は岬一郎の個人的な葛藤から始まり、次第に国家論や社会の構造にまで視点を広げていきます。展開は時に...

感想・レビュー・書評

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  • バビル2世とは訳が違う

  • タイトル通りに、もっと抵抗して欲しかった。

  •  現代に突如として超能力者が現れたなら、そのたどる道はイエス・キリストの様に殉教者として世界から葬られる。新しい力は旧人類には脅威であり敵でしかない。世界を破滅させる力を持つ岬一郎のラストは、まさにイエス・キリストのオマージュだった。

  • 下町人情噺+SF。すごいこと考えるなぁ。 下町に超能力者が突然現れたらどうなるかという思索実験。 それでいて世界観が「妖星伝」と似ているからおかしい。 岬一郎が何を考えているかわからないところが面白くもあり、 共感できずにページが進まないところもあり。

  • 『岬一郎の抵抗』1巻と3巻を今年の1月に買って、その後2巻を手に入れるのに手間取ってしまって、読み終わったら3ヶ月以上の時が経っていた。1巻2巻とお話に山と谷があって、さて3巻ではどうなることかと思っていたのだけれど、ちょっと失速気味だったかな。結局、超能力者の岬一郎が主人公なのではなくて、その力に抗おうとする、体制や社会のしくみのお話がメインになっていったからだ。そこへ町内会の人々が「まあまあお茶でも」と絡んでくるんだからもういけない。そして、半村良といえば、わたしが尊敬する清水義範せんせの師匠ではないか。でもそのような人でもこんな小説を書いたりするんだから、まあ作家さんはやはりよくわからない人達なのです。でもしかし、この作品はなんとあの「日本SF大賞」を受賞しているし、半村良自身は『雨やどり』で直木賞もとっている作家さんなのです。そうです、この作品は実はかなり面白いのですよ。まだ、だぁーれも読んではいないようですので、誰か読んで感想を聞かせてもらえたら嬉しいな、と思ってしまいました。おしまい。

  • 重厚に、濃厚に、詳細に、慎重に、そして急転直下にエンディングを迎える。岬一郎個人の対処から国家論を透かして見るテーマが滲むあたりが圧巻。ともすればギャグなほどに唐突な展開をあっさりな筆致で書き添え、わき道へぶれない。野口のその後を書いて欲しかったと思うのは、それだけのめりこんだからだろう。あくまで本書は「岬一郎」の"抵抗"なのだから。

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著者プロフィール

1933年東京都生まれ。都立高校卒業後、紙問屋の店員、板前見習、バーテンダーなど様々な職業を経験した後、広告代理店に勤務。62年「SFマガジン」第2回SFコンテストに「収穫」が入選。71年初の単行本『およね平吉時穴道行』刊行。73年『産霊山秘録』で泉鏡花文学賞、75年「雨やどり」で直木賞、88年『岬一郎の抵抗』で日本SF大賞受賞。『石の血脈』『戦国自衛隊』『妖星伝』など著書多数。2002年逝去。

「2023年 『半村良“21世紀”セレクション1 不可触領域/軍靴の響き 【陰謀と政治】編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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