- 集英社 (1990年3月20日発売)
本棚登録 : 53人
感想 : 6件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (408ページ) / ISBN・EAN: 9784087495652
作品紹介・あらすじ
少女の悪い足を瞬時になおした!次第に身についた超能力で奇蹟を起こした岬一郎。だが、人びとの疑心の渦の中で、平凡な会社員・一郎の運命が狂っていく。日本SF大賞受賞作。(解説・森下一仁)
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
超能力を持つ主人公が、社会の体制や仕組みに抗う姿を描いた作品で、重厚なテーマと緻密な描写が特徴です。物語は岬一郎の個人的な葛藤から始まり、次第に国家論や社会の構造にまで視点を広げていきます。展開は時に...
感想・レビュー・書評
-
バビル2世とは訳が違う
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトル通りに、もっと抵抗して欲しかった。
-
『岬一郎の抵抗』1巻と3巻を今年の1月に買って、その後2巻を手に入れるのに手間取ってしまって、読み終わったら3ヶ月以上の時が経っていた。1巻2巻とお話に山と谷があって、さて3巻ではどうなることかと思っていたのだけれど、ちょっと失速気味だったかな。結局、超能力者の岬一郎が主人公なのではなくて、その力に抗おうとする、体制や社会のしくみのお話がメインになっていったからだ。そこへ町内会の人々が「まあまあお茶でも」と絡んでくるんだからもういけない。そして、半村良といえば、わたしが尊敬する清水義範せんせの師匠ではないか。でもそのような人でもこんな小説を書いたりするんだから、まあ作家さんはやはりよくわからない人達なのです。でもしかし、この作品はなんとあの「日本SF大賞」を受賞しているし、半村良自身は『雨やどり』で直木賞もとっている作家さんなのです。そうです、この作品は実はかなり面白いのですよ。まだ、だぁーれも読んではいないようですので、誰か読んで感想を聞かせてもらえたら嬉しいな、と思ってしまいました。おしまい。
-
重厚に、濃厚に、詳細に、慎重に、そして急転直下にエンディングを迎える。岬一郎個人の対処から国家論を透かして見るテーマが滲むあたりが圧巻。ともすればギャグなほどに唐突な展開をあっさりな筆致で書き添え、わき道へぶれない。野口のその後を書いて欲しかったと思うのは、それだけのめりこんだからだろう。あくまで本書は「岬一郎」の"抵抗"なのだから。
著者プロフィール
半村良の作品
