69 sixty nine (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087496284

感想・レビュー・書評

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  • 1969年、日本の若者が熱かった時代。
    学生運動により東大入試は中止。ヒッピーやらビートルズが蔓延していたその頃。
    佐世保北高の3年生、ケンとアダマとその仲間たちは同校をバリケード封鎖し、「想像力が権力を奪う」と主張した。

    別に政治的思想があったわけではない。
    ただ目立って女の子の目を引きたかっただけ。

    すぐに警察に捕まるが、その後、彼らはフェスティバルを開催する。
    大人に作られた祭りではなく、自分たちが想像したフェスティバル。


    youtubeで学生運動の映像を見ると、本当にこれが日本なのかと思ってしまう。ずいぶん昔のようだが、ほんの40年くらい前。
    たしかに多くの若者が思想を持ち、主張するために運動していた。

    でも、思想も持たず、ただただモテそうだから運動した若者、ケンみたいなひとたちもいるのかもしれない。
    若者が熱かった時代に、彼らはそれを祭りのように見ていただけなのかもしれない。

    大人になったケンが現在の彼らを振り返るラストシーン。なんとも言えない寂しさがあった。
    若者たちが大人になった。どうしてこんなに寂しいんだろう。

  • 面白いです。若い人向け。

  • 村上龍氏の作品を初めて手に取ったのが本作

    友人からの勧めで読んだ1冊
    私が読んだのは、大学生になってから・・・

    あああ高校生の時に読みたかった・・・
    それくらい浸透した作品です。

    でも大学時代に出会えただけ幸せだったのかもしれません。

    1969年、若者が日本が強烈なパワーを持っていた時代。
    舞台は九州の米軍基地がある町

    矢崎は、読書はするが、やはり女の子が好きな青年

    青春を謳歌するとはこのことを言うのかと思んだ1冊、でもここに書いてあることやったら、怒られるだけじゃ済まないだろうなあと冷静に現実もみてしまう自分もいて

    この何とも言い難い読後感・・

    人生を思いっきり楽しめと語りかけてくる1冊



  • 学生時代特有の、馬鹿馬鹿しさとエネルギーに満ち溢れた作品です。

    私が学生だったころとは40年近く時代の違う物語でありながら、男子高校生が抱く
    社会への反抗的感情・異性への憧れはいつの時代も変わりませんね。

    ところどころに出てくる太字やユーモアに富んだ文体がハイテンションな世界観を醸し出しています。

    しかし、これが自伝的作品とは・・・
    村上龍氏は随分華やかな青春を過ごしたのですね。

  • 中学生の時に友人に薦められて読んだ、ものすごく楽しい小説。何年か毎に読み返しているけど、あの頃に読んでおいて良かったと思う。

  • 筆者の自叙伝的な本作。

    田舎の高校生の矢崎剣介の刺激的な日々がつづられています。

    1969年が舞台のため、大学の学内闘争や
    今でいうオールディズ的な洋楽やJazz等も話題に出てきます。
    全体的ににわかだけど、カッコつけて話ている姿など
    非常にほほえましいです。

    途中、秀才や不良な仲間を巻き込んで
    学校をバリケードで封鎖したり、フェスティバルを開催したりと
    絶対現代にはそう行動しないだろうというケースが多々出てきます。

    登場人物の思考がどんどん流れに任せて変わって行く様が、
    若さ故のハチャメチャな雰囲気を感じさせ、
    ある種のエネルギーが感じられました。

    文章中のキーワードのフォントが大きくなっているのも
    本書の特徴だと思いますが、インパクトがあって
    このやり方も文章に勢いをつけていると思いました。

    さすが日本を代表する作家です。

  • ドラゴンの作品にしてはやけに青い。
    もっとクールな小説を書くイメージの強い作家だったので意外ではあったが楽しめた。
    クールなエッセンスというのもディテールには表れていて、主人公がカッコつけて読んだ本だったりアートだったりがやはりドラゴンらしい。

  • 村上龍作品が嫌いな人でも楽しめる爽やかな作品。
    かなり前に読んで、はっきり思い出せるのは校長先生の机の上にう○こってとこだけな自分が悲しい。
    もう一回読もう…

  • すごく良い本なんだと思うけど自分にはあわんかったです。

  • ばかばかしくて素晴らしい、何度でも読み返したくなる本。落ち込んでいても、読むと元気になる。嫌なやつらに楽しい笑い声を聞かせるためのエネルギーが湧いてくる。

著者プロフィール

1952年長崎県生まれ。76年に『限りなく透明に近いブルー』(第75回芥川賞受賞)でデビュー。2003年には、514の職業を紹介した『13歳のハローワーク』が125万部を超えるベストセラーに。財政破綻した近未来日本を舞台にした『半島を出よ』(05年)では野間文芸賞を受賞。10年には『歌うクジラ』(毎日芸術賞)を電子書籍として刊行。 近著に『55歳からのハローライフ』、『オールドテロリスト』などがある。16年に『日本の伝統行事 Japanese Traditional Events』を刊行。

「2018年 『収録を終えて、こんなことを考えた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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