菜の花物語 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 175
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087496383

作品紹介・あらすじ

"春になれば…"みんなそんな想いを抱いて、吹きつけるそれぞれの人生の風の中にいた-。旅する空に、休息の夜に、喧噪の都会に、椎名誠のかたわらを通り過ぎていった女たち。遥か少年の日のおぼろ月夜に咲く、菜の花の記憶が、出会い別れた女たちとの思い出とクロスしてオトコのたしかな人生を浮き彫りにする。哀しくて、やがてアカルイ、11のしみじみ私小説。

感想・レビュー・書評

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  • 菜の花物語 (集英社文庫)

  • しみじみと優しく温かい物語。
    シーナの私小説は良い。

  • 久々に「椎名節」を読んだ。

    今から20年くらい前の日々を綴った私小説である。日々の出来事を連載小説で書き綴れる小説家の洞察力には脱帽する。

    さてタイトルでもある「菜の花」は、文字通り色を添える一作。

    どことなく深く入り込み、暗くなりがちな日常小説をモチーフの「菜の花」が明るく引き立てている。

  • 1997年5月読了。

  • この本に出てくる女性とその女性との付き合い方が爽やかですね。
     私はこの本を読んでいると、昔プラトニックなまま別れていった幾人かの女性を思い起こします。

  • こういうのを書くシーナが好き。と思っていたあの頃。なんてことを思ってみたり。

  • 『山本周五郎賞』第1回 (1988年) 候補

  • 『美しく、悲しく、暖かい』


    椎名誠の私小説世界は一時、
    黄金の輝きを見せたと思う。

    センチメンタルではあるが、弱くはない。
    虚構ではあるが、嘘ではない。

    1枚ずつ丁寧に収められた家族のアルバムを眺めるように、
    そこには切なく、愛おしい時間が流れる。

    特にこの本で描かれた東北の医者宅での
    夕餉はしみじみと美しく、悲しく、暖かい。

    個人的には椎名誠私小説のベスト。

    もうすぐ35歳を迎える今、また読み返してみたい。

  • 最近はめっきり読まなくなったけれども、この人のこういう切ない私小説が好きでした。

  • 作者の私小説。ほのぼのとしていて、とても読みやすかった。つか、椎名さんは正直ないい人そうに見える。

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著者プロフィール

椎名誠(しいな まこと)
1944年、東京生まれの作家。「本の雑誌」初代編集長で、写真家、映画監督としても活躍。『犬の系譜』で吉川英治文学新人賞を、『アド・バード』で日本SF大賞を受賞。近著に『あやしい探検隊 台湾ニワトリ島乱入』『あやしい探検隊 済州島乱入』『そらをみてますないてます』『国境越え』『にっぽん全国 百年食堂』『三匹のかいじゅう』『ぼくがいま、死について思うこと』『おれたちを笑え! わしらは怪しい雑魚釣り隊』『雨の匂いのする夜に』『おなかがすいたハラペコだ』など多数。
映画監督としては、映画『あひるのうたがきこえてくるよ』で第10回山路ふみ子映画文化賞受賞。映画『白い馬』で日本映画批評家大賞最優秀監督賞、95年度JRA賞馬事文化賞、フランス・ボーヴェ映画祭グランプリ受賞、ポーランド子ども映画祭特別賞をそれぞれ受賞している。

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