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- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087496383
感想・レビュー・書評
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あらすじ
"春になれば…"みんなそんな想いを抱いて、吹きつけるそれぞれの人生の風の中にいた-。旅する空に、休息の夜に、喧噪の都会に、椎名誠のかたわらを通り過ぎていった女たち。遥か少年の日のおぼろ月夜に咲く、菜の花の記憶が、出会い別れた女たちとの思い出とクロスしてオトコのたしかな人生を浮き彫りにする。哀しくて、やがてアカルイ、11のしみじみ私小説。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久々に「椎名節」を読んだ。
今から20年くらい前の日々を綴った私小説である。日々の出来事を連載小説で書き綴れる小説家の洞察力には脱帽する。
さてタイトルでもある「菜の花」は、文字通り色を添える一作。
どことなく深く入り込み、暗くなりがちな日常小説をモチーフの「菜の花」が明るく引き立てている。 -
『山本周五郎賞』第1回 (1988年) 候補
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作者の私小説。ほのぼのとしていて、とても読みやすかった。つか、椎名さんは正直ないい人そうに見える。