冴子の東京物語 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.42
  • (5)
  • (11)
  • (24)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 127
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087496390

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ジブリの【海が聞こえる】の作者

    海が聞こえるがすごく好きな映画で、それで、氷室氏を知り、本屋で見つけたのがこの本です。

    自分の体験を基にしたエッセイで、いつの間にか読んでいると顔がにやけてきてしまう・・
    内容ぎっしりの1冊です。

    海が聞こえるの世界観との大きなギャップがまた、笑みながらちょっとした衝撃で、それでいて
    ひとはいろいろなことを経験するものだと妙に納得したり

    23編のエッセイからなる1冊

    長電話をしすぎてそのお金があれば、東京で家賃を払えると猛省する作者
    で、引っ越し断行
    すごい決断力と、なんでそんな長電話とおもう1篇もあったり・・

  • 大好きなエッセイ集 Tsukasa

  • 本棚整理のため再読。
    『なんて素敵にジャパネスク』シリーズに夢中になっていた頃に買ったと思われます。懐かしい。

    電話嫌いなので長電話は理解が出来ないけれど、「画策」を「がさく」と思い込んだり、稽古事が長続きせず「桐壺返り」したり、五官の刺激で忘れていたはずの記憶がひどく鮮明に浮かんできたり、何かに「惚れる」のを「持病の発作」と呼んで「ここで一発大きいのを発病したら歯止めがきかないような気がする」と危惧したり、などなど、共感どころか私そのものじゃないか、と感じるところが多々あって、楽しめました。

  • 前に読んだときはそこそこ面白いと感じたはずなのに、そんなに興味をひかれなかったなぁ

    僕の目が肥えたか?

  • 奈良を旅するあたりを読みたくなる。
    家のどこかにあるはずだが、探すのが面倒なので
    買ってしまった。

    2時間で読了。
    銀金以後、どうして新作から遠ざかったのか
    知りたくなる。
    この才能が十分に発揮される機会がもうないのか、
    無念。

  • 藤田和子との逸話や、小説の元ネタになった大学教授の家に住み込む話など。氷室冴子ファンには楽しめる逸品。電話へのこだわりは私には理解できないけど。父と国鉄の話がよかった。倉敷物語書いて欲しかったなあ。

  • 東京の話かと思いきや、東京に移った前後に書いたエッセイ集。

    いろいろと氷室先生のことを知れてよかった。

    京都より奈良が好きとか、引っ越しを繰り返すとか、共通点も見つかって、嬉しかった!

    しかしまあ、描写力である!

  • 氷室冴子のエッセイ。語ってみたり怒ってみたりと感情豊かな文章が面白い。作品を読んでいなくとも楽しめる。

  • 文庫版初版1990年。
    初めて読んでから20年以上が経っている。
    エピソードのひとつひとつが沁みて、何度も読み返した。

    賢くて、文才があって、とても面白い。
    豪快で、繊細で、素朴で、突飛で、素直な性格が織りなすエピソードにも、たくさん笑った。

    以前は、“大人のお姉さんのお話”と思って読んでいたのに、とっくにいまの自分はこのときの氷室さんの年齢を超えている。
    もっともっと、この人の文章が読みたかったと残念に思う。

  • (2008.07.17読了)(2008.07.12購入)
    (「BOOK」データベースより)
    長電話魔で引っ越し魔の冴子さんは驚異的な電話料金に猛反省。これなら東京で部屋代を払ったほうが安あがり、と札幌から引っ越しを断行。女ひとりの東京ライフに突入した。砂漠といわれる東京で人の情にホロリとし、軟弱男性にカツを入れ、郷里の父母の人生を想う…。熱いハートとクールな視点が生みだす、超パワフルで超カゲキなエッセイストーリー23。お茶目なイラスト入り。

    ☆氷室冴子さんの本(既読)
    「ターン」氷室冴子著、集英社、1991.11.25

  • 2008年7月19日購入。

  • 女ならついやってしまう長電話。追っかけという名の熱病。淡々としかしコミカルに東京に出てきて感じた氷室さんの雑感記。しかしなかなか体験できないような自体にもぶち当たり、あぁ、作家さんも人間なのだ!とちょっとほっとします。
    長電話に関するくだりは、サイコーです!

  • 2005/10/04 再読。この人うまいわ。

全14件中 1 - 14件を表示

著者プロフィール

氷室冴子(ひむろ・さえこ)
1957年、北海道岩見沢市生まれ。 1977年、「さようならアルルカン」で第10回小説ジュニア青春小説新人賞佳作を受賞し、デビュー。集英社コバルト文庫で人気を博した『クララ白書』『ざ・ちぇんじ!』『なんて素敵にジャパネスク』『銀の海 金の大地』シリーズや、『レディ・アンをさがして』『いもうと物語』、1993年にスタジオジブリによってアニメ化された『海がきこえる』など多数の小説作品がある。ほか、エッセイに『冴子の東京物語』『冴子の母娘草』『ホンの幸せ』など。 2008年、逝去。

「2021年 『新版 いっぱしの女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

氷室冴子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×