凪の光景(上) (集英社文庫(日本))

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  • 集英社 (1992年1月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784087497762

作品紹介・あらすじ

謹厳実直な元小学校長に訪れた家庭内の嵐!幸福に暮らしていた大庭丈太郎。だが老妻の突然の反乱、息子夫婦の不倫問題に揺れる…。三世代家族の愛の構図を描き出す。(解説・縄田一男)

感想・レビュー・書評

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  • 作家としての立ち位置と自己認識を示した作品。彼女が具象化した時代的テーマの数々。
    長男謙一夫婦の、キャリアーウーマンと不倫。ファミコン世代の子供達。パラサイト的若者像。極め付けは熟年離婚だ。
    佐藤愛子は「小説の基本は、人間について考えることです」と語っている。まさに昔気質の作家だ。遠藤周作は「学校を出て彼女は軍人の妻となり、そのご主人に死なれ、数々の苦労をしたらしいが、戦中派の女性はみんな、そんな辛い人生を味わってきたのである」と評している。
    そんな彼女が書く作品は、中年女性に人気があるのかベストセラーを出し続けている。

  • 教育への信念、情熱だけを生き甲斐にしてきた
    元小学校校長の丈太郎。

    戦後の苦しい時代に夫に黙って忍従することが
    妻の務めだと思ってきた妻、信子。

    民主主義社会の中で、自己の主張を抑え
    優しい夫を演じる、息子の謙一と
    教育熱心でキャリアウーマンな妻、美保夫婦が2世帯住宅で同居しています。

    物語は、信子が戦時中に夫の為に忍んで失った青春の日々を
    今から取り戻すと決意するところから始まります。

    これからは自分のために、楽しい余生を送るのよという妻、
    家族から時代が違うんだからとその熱血さを疎まれる、夫。

    熟年夫婦の葛藤が、和やかなタッチで描かれています。


    特にこれと言って読みたい本が無い人、
    サスペンスとかミステリーは飽きてしまって
    ちょっと心穏やかに小説をのんびり楽しみたい人にお勧めです。

  • ある家族のドラマ。これはいい本

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著者プロフィール

大正12年、大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。昭和44年、『戦いすんで日が暮れて』で第六十一回直木賞を受賞。昭和54年、『幸福の絵』で第十八回女流文学賞を受賞。平成12年、『血脈』の完成により第四十八回菊池寛賞、平成27年、『晩鐘』で第二十五回紫式部文学賞を受賞。平成29年4月、旭日小綬章を授章。近著に、『こんな老い方もある』『こんな生き方もある』(角川新書)、『破れかぶれの幸福』(青志社)、『犬たちへの詫び状』(PHP研究所)、『九十歳。何がめでたい』(小学館)などがある。

「2018年 『新版 加納大尉夫人 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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