恋は底ぢから (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.44
  • (46)
  • (60)
  • (201)
  • (9)
  • (2)
本棚登録 : 871
感想 : 69
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087498295

作品紹介・あらすじ

「恋は世界でいちばん美しい病気である。治療法はない」女子高生が一番いやらしいと断言できる訳について。結婚について。ご老人のセックス。いやらしいパパになる条件。清潔と身だしなみについて。親の心について。などなど。恋愛の至高の一瞬を封印して退屈な日常を生きる「恋愛至上主義者」中島らもの怒涛のエッセイ集。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 全体的に綺麗が過ぎてびっくりしたけどこういうのを書かれると別切り口も追加されて、らものこと余計にもっと好きになっちゃうじゃん。と思った。
    恋するΩ病、傑作だよ…

  • 「恋は病気の一種だ。治療法はない。ただしそれは世界中で一番美しい病気だ。」らもさんのエッセイの中でも、特に好みの一冊。天使の話については何度でも読み返したい。

  • らもさんの恋愛観がところどころ
    心に響く...

    恋愛が一つの「点」というくだり(詳細は引用を参照)は
    思わず唸った


    個人的にツボだったのは
    Q&Aの

    Q.男の人が感じる!というのは具体的にどんな感じなのですか?
    A.ビアホールを出たあと尿意をガマンしていて、やっと探し当てたトイレで用を足せたときの、あのビリビリっとくる感じが一番近いでしょう

  • 薦められて借りた、中島らものエッセイ集。
    これまでの人生で中島らもを読まずに過ごしてきた自分にとって、1冊目。

    最初の章「愛について」の第1編「チビの女神さまへ」。
    "いきなりだけれど、君はチビだ"という一行目の惹きつけには、読む気が湧く。

    ギャグセンスには時代を感じるが、全体を通してとても読みやすい。
    なかでも好きなのは、恋愛小説「恋するΩ病」。

    酒と女に溺れてどうしようもない生活をしていながらも、その場しのぎの快楽を追究するビョーキのような生き方が、とにかく楽しそう。
    それでいて色々と成し遂げているのが羨ましくなる。

    だらっと1人で酒を飲みながら気軽に読む本だと思う。

  • 読みやす過ぎてびっくりした。ちょっと時代違うから、想像しにくい部分もあるかと思ってたけど、全くでした。むしろ、今好きな深夜ラジオとかに近いサブカル感で面白おかしく読めるエッセイでした。やっぱりエロは変てこりんで笑える話じゃないと嫌だな。どんなに普段、平然としていても、理性のタガが緩んですごく人間らしい瞬間だからこそ、滑稽。

  • 「その日の天使」が大好きです。

    「きれいは汚い、汚いはきれい」を見て、私の周りには理解されなかったことを堂々と書いていて凄く嬉しくなった。

  • 上品なユーモアでも、毒の利いたエッセイでもなく、バカバカしいけれどもちょっと幸せな気分になれるようなエッセイ集です。短編小説「恋するΩ病」や「Q&A 怒涛の恋愛講座」なども収録されています。

    書かれている内容そのものよりも、それを通して著者本人の人間臭い人柄の方が前景に立ち上がってくるような印象を受けました。

  • 中島らもという人が書く文章は、本当か嘘かわからない。
    よくラリってる人だったので、常人にはウソだろ!?と思うことでも、もしかしたら本当なのかもしれない。

    この本のなかでは「恋するΩ病」という短編小説がとってもよかった。
    強引で、だけどユーモアがある男が(たぶん)美人を口説きまくる話なのだが、私、たぶんこういう人好きになっちゃうよなーと思った。


    地頭がよくてユーモアがあるタチの悪い酔っ払いの戯言にずっと付き合ってるような本だった。

    お気軽に読めるので、何かの待ち時間にオススメ。

  • 結構めちゃくちゃなエッセイ集
    読者の悩み解決Q&Aと恋づかれがよかった
    "恋愛は「点」であり、それ以外はただの「生活」でしかない。 "なるほどな〜

  • 本屋をぶらついていると、読んだことのない中島らものエッセイがあった。まぁそれが今作なんだけども、この人の書物は随分モノによって出来不出来に差がある。
    1ページ目からかなーり真面目に書かれた一文が。何となく嫌な予感がしたが、たぶん彼の恋の話は面白いだろうと考えて購入した。
    後書きで自嘲気味に(または開き直った様に?いまいち気持ちを図りがたいが)「これを書いたのは俺じゃない」と言っている。
    当然面白いカショはいくつもあるけれど、基本的にはどれも中途半端にいろんなところから持ってきていて、だれまくり。
    さすがにこれはいただけなかった。

全69件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1952年兵庫県生まれ。大阪芸術大学放送学科を卒業。ミュージシャン。作家。92年『今夜、すべてのバーで』で第13回吉川英治文学新人賞を、94年『ガダラの豚』で第47回日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞した。2004年、転落事故による脳挫傷などのため逝去。享年52。

「2021年 『中島らも曼荼羅コレクション#1 白いメリーさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中島らもの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×