- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087498462
作品紹介・あらすじ
「ハイ、救命センターの当直です」「24歳の女性なんですが、眠剤を多量に飲んで意識がないんです」「わかりました。すぐ搬送してください」消防署からの依頼である。救命救急センターの電話は、途切れることがない。死ぬか生きるか24時間態勢で取り組む救命救急センターの若き青年医師と、看護婦、そして患者が織りなす、心温まるドキュメンタリー。
感想・レビュー・書評
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救命センターの外科医が、看護師向けの雑誌に書いたエッセイの文庫化。
「先生、・・・」と会話形式で始まり、現場の実態をユーモアたっぷりに、そして第3者にもわかりやすく解説されている。
生きるか死ぬかの24時間態勢の救命救急センターのドキュメンタリーだが、コロナ禍の今から見ると、まだ牧歌的・・・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一編、一文が短くて読みやすい
時間も都合も問わず救命センターに運ばれてくる
多様な患者に対応するのは、精神的にも肉体的にも
きつい仕事だが、語り口は飄々として軽やか
その中でも、患者やその家族、医療スタッフ
との関わりを持ち、気持ちに寄り添う余裕を
持っている
忙しさにかまけて省いても、
仕事の上で急に問題になることは少ないが
本当は大事にすべきことだと再認識させられた
読んでよかった -
これは必読の書。プロ意識を持って仕事をしつつも自分を追い込まず、周りに温かい目を向けられるか。救命センターという過酷な職場で情熱を持ちつつ冷静に対処する外科医師の姿から得るものは多い。
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救命センターで働く医師のエッセイをまとめたものです。
雑誌の中に入っているエッセイとか、Webサイトのワンコーナーとしてはいいかもしれないけど、お金出して買うものじゃないですね。 -
先日本棚を整理していたら出てきた一冊、、何故か積読状態でした。
救命救急センターに勤めるお医者さんの、エッセイ集となります。
読み手としては、新人に近い看護婦さんを想定しているようで、
身近なネタを非常に読みやすく、それだけに不思議な生々しさとなって、
医療関係にはあまりなじみのない私にも、スルッと入ってきました。
登場する人々も、どこか海堂さんの小説にも出てきそうで、面白く。
決して聖人君子ではない方々であればこそ、むしろ安心してお付き合いできそうです。
ん、続編も何冊か出ているとのことですので、ぜひ手に取ってみようと思います。 -
どちらかと言うとエッセイ。医師と看護師とのやり取りなど興味深くさくさく読める。
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元々看護師向けの月刊誌に連載されていただけに、専門的な言葉は分からないけれど、全体的に読みやすい。
心暖まるお話が多く、ドラマやドキュメンタリーで見るような緊迫したものではない。
文章が上手いわけではないけれど、お医者さんの心境だとか、本当はこんな風に思ってるのかな、等と内側を垣間見た感じがする。 -
現場にいすぎると「日常」になってしまうジレンマって確かにあるのでしょうね。ちょっと乱暴な感じもしますが、歯切れがいいですね。