女人源氏物語 1 (集英社文庫)

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  • 集英社
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レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087498486

感想・レビュー・書評

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  • 瀬戸内寂聴さん訳の源氏物語です。
    10年以上前に読んだこの本を本棚から引っ張り出しました。

    原文に触れたのも10年以上前、かつそれほど知識もないのでこの訳がどれだけ原文に忠実であるのかはわかりません。また他の方の訳を読んでいないので比較もできません。ですが女性の視点から描かれているということもあり、登場する女性一人一人の心情がきめ細かに表現されていると思います。特に「葵」「紫炎」の章がオススメ。葵の上が好きだったので昔は「六条御息所さえいなければ…」と怒りに震えていましたが、今読んでみるとこの二つの章の対比も美しいなと思います。

  • やっぱり
    光源氏は嫌い!この色男!
    って思うんだけど、
    女たちの切ない胸のうちが書かれていて、一緒に恋をして、嫉妬してしまう一冊でした。

    今までドラマやマンガで源氏物語を読んできた(見てきた?)けど、ここまで女性の心理が描き出されているものはなかったなあ。
    いつもは紫の上にばかり感情移入してきたけど、実は六条の御息所とか葵の上の方が自分と似てるかもって思わされる一冊でした(^^)

  • 源氏物語に登場する女性達の視点で描かれた作品。全五巻です。
    頭の中将の娘、近江の君の章が面白かった記憶があります。

  • 女性の心境が丁寧に語られていて、引きこまれました。
    特に、御息所と葵上の感情のリンクは良かったです。
    他の源氏物語を読んだときは、葵上って印象が残らなかったんですが、今回この本をよんで好きになりました。

  • 文庫で全五巻です。

    源氏物語を女君(源氏の愛人たちやお付きの女房とか)たちの視点から書いた作品。

    もうね、すごいのよ・・・源氏を取り巻く女性たちの感情が。。女君のモノローグって形で物語が成り立ってるから、原作(と言ってもあさきゆめみしとか古文の授業で一部を読んだだけだけど)には書かれていない女君たちの嫉妬やら不安やら競争心やら・・・愛に恋に生きる女のドロドロした部分がものすごい書かれてる。

    特に六条御息所なんかすごいっすよ。最初は源氏が一方的に惚れまくってたのに、段々六条は激しいまでに源氏に引かれていくのに、源氏は離れていって。そのあたりで六条のプライドの高さも絡んで、もう狂っちゃいそうな感じですよ・・・そらぁ生霊になる罠ってオモタ。

    全体を通して思ったのが、どの女君も他の女君の存在を認めた上で、源氏の中の自分のポジションにヤキモキしてんだよね。特に紫の上なんてそんな感じで「他の女君がいるなかでの一番」の座をめぐって、明石とか朧月夜とか朝顔とか他の女君に嫉妬したりしてんだよね。私はそんなの嫌です、君が一番好きなんて絶対嫌、私だけを好きだと言って下さい、なんて思いマスタ。まぁ時代違うし感情云々だけの問題だけじゃないんだけどさ。。

  • 2001年10月30日購入。

  • 小説源氏の中では一番好きな作品。特に三宮の語りは私の中の三宮像を覆すものだった。源氏に出てくる女人はどの人も好きになれないタイプばかり(時代が時代なのでしかたないのですが)だけれど、この小説で嫌いだった女人たちの生の声が聞こえてきたような気がした。源氏が好きな人には是非とも読んでもらいたい作品です。

  • おおおおおおおおお
    おもしろい!!!!!!
    なんという艶めかしさ!!
    瀬戸内寂聴の文章、ものすごく艶めかしい!!
    元々、源氏物語大好きだけど、これ読んで再燃しました。
    光る君がまた、ずるい男でね。

    しとやかな香が、こちらにも漂ってきそうな本でした。

  • 瀬戸内寂聴さんの訳。


    女性の視点から書かれていて、素敵ですね。


    なんとも艶めかしい光の描写も。


    すさまじく切ない恋心も。


    これ読めば、あぁ光源氏は人気者なはずやなって思う。

  • 女君視点の源氏物語。
    原作とあわせるとよりいっそう面白い。
    特に桐壺帝を残して死んでいく桐壺や、
    柏木を嫌いながらも惹かれていく女三宮のシーンが好きでした。

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著者プロフィール

せとうち・じゃくちょう 1922年、徳島生まれ。東京女子大学卒。1957年に「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞、1961年『田村俊子』で田村俊子賞、1963年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。1973年に平泉中尊寺で得度、法名寂聴となる(旧名晴美)。1992年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、1996年『白道』で芸術選奨、2001年『場所』で野間文芸賞、2011年『風景』で泉鏡花文学賞受賞。1998年『源氏物語』現代語訳を完訳。2006年に文化勲章を受章。他の著書に『釈迦』『死に支度』『わかれ』『求愛』『いのち』など多数。

「2018年 『花のいのち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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