一夢庵風流記 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 397
感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087498776

感想・レビュー・書評

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  • 原哲夫さんの漫画「花の慶次 -雲のかなたに-」の原作。

    漫画を先に読みました。
    漫画は漫画でよかったのですが、小説は小説で少し違った良さがありました。
    持って生まれた体躯があるにせよ、大きい。

    払ってもいい金額:700円

  • 男が惚れる男
    まだまだ慶次郎の物語を読みたかった。
    人物など、フィクションも多いのだが、史実に絡めて記載されていることにより、スっと入ってくる。
    慶次郎が本当にかっこいいし、今の前田慶次象を作ったのはこの本と言わざるおえない。
    作中にもあるが、並大抵の男ではこのように生きたら破滅するだけだし、真の意味で慶次郎のような生き方はできないと思う。だけど、自分なりに目一杯歌舞いてみようと思った。

  • 再読。

    痛快!の一言に尽きる。
    ストレス発散にはやっぱこれやね。

    大満足。

  •  傾奇男の一代記。それは戦国乱世後期に咲いた徒花か。それとも満開の桜か。

     面白いんだが、オヤジになって読むと、本作での前田利家の小心者ぶりに感情移入してしまい、いや、自分の悪い嫌な部分を見せつけられているようで、序盤は読み進めるのが辛かった。
     まして、おまつを、その心も体も寝取ってしまう辺りなんぞは、なんとも言えぬ慶次への怒りと羨望と感じずにはいられなかった。

     一方、中盤、文禄の役前の朝鮮半島への潜入譚は、活劇としてかなり面白い。
     そして、その件の終幕が秀吉への実情報告。そこで展開される秀吉と慶次の丁々発止の掛け合いは見事。食えぬ者どうしの心理戦と、結果的にWinWinの帰結にもっていくあたりは読ませる筆致である。

  • 漫画のせいで手に取ったことなかったのですが、まごうことなき歴史小説の傑作ですね。史実かどうかとかどうでもよくさせる著者の筆圧にただただ感服。

  • 【Entertainment】一夢風流記 /隆慶一郎 /20150513(56/340)<664/12644>
    ◆きっかけ
    ・職場Tさんおススメ。男なら読むべし、血が煮えたぎると。

    ◆感想
    ・確かに、漢の物語、権力に屈せず我を貫き通す姿勢は、サラリーマンではおよそ実現しない点で爽快。ただし、そもそもこれはフィクションなのかノンフィクションなのかという答えを求めてしまっている時点で、読中、読了後も冷めた見方をしてしまっていた。結局のところ、著者は種々文献はあたって、著者なりの前田慶次郎像を作り上げたに過ぎず、所詮は脚色だろうという見方、これでは歴史小説はつまらないかも。どうせなら、まったくの作った物語だったら、納得がいき、そうした冷めた見方もしなかっただろうに。他方、ファンタジーは漫画もそうだが、著者の勝手な妄想に付き合わされているだけにすぎず嫌悪。

    ◆引用
    ・直江状?

  • 戦国時代のかぶき者 前田慶次郎の生涯。
    武芸 文芸に秀で 戦況の分析力にも長けている。かなりの努力家であろうし、人脈つくりにも励んだのだろうけれど それをそうと見せないところ、 主君を持たず奔放に生きる様に ある種の憧憬の思いを持つ現代人は多いだろう。 自分もその一人。ただ それには「努力したら 理想とした人間に自分はなれる」という自信がなければ努力の継続は厳しい。 その自信がほしいなぁ。
    この人物の後世をドラマ化されるらしいと聞いた。見てみようかな。

  • 宝塚の舞台で興味をひかれて。直江兼続も素敵だけど、奥村助衛門の方が素敵。前田慶次は女の好みだけが好きじゃない。まつは納得なんだけど、伽子だっけ?なぜこの子に惹かれるのかわからなかった。石田光成はなぜあんな書かれ方をしていたのだろう。思うところはいろいろあるけど、全体的に格好良い男の生き様でした。

  • 面白かったけど、話に、あまりにリアリティーがなさ過ぎて話にのめり込めない・・・ 彼の本当の人生を語ってる本を読みたいな。 

  • ”こんなに面白い本だったかなぁ”
    15年ぶりに読んだ感想です。
    前は、漫画「花の慶次」の原作として話題になりました。
    その時は、求めていたものが違ったのか、さほど面白いとは思わなかったのですが・・・。

    自分がやっと小説に追いついたような気がします。
    改めて読むと、これは時代小説ではなく、ハードボイルドでした。

    おまつ、利家、兼続、とのシーンがとても感動的です。

    今度は、花と火の帝を読んでみようかな。
    (これだけ、読み直していないから)

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