紀伊物語 (集英社文庫(日本))

  • 集英社 (1993年1月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784087498912

作品紹介・あらすじ

男たちに身を売り、男と出奔し、女たちからもののしられて死んだ母。その奔放な血を背負い、故郷・紀伊大島を旅立った19歳の道子がたどる、愛欲の軌跡―。(解説・勝目 梓)

みんなの感想まとめ

愛欲と運命の交錯を描いた本作は、主人公道子の旅を通じて、血の流れとそれに伴う感情の深淵を探求しています。故郷・紀伊大島からの出発は、彼女の奔放な母の影響を色濃く反映し、物語は複雑な人間関係と欲望の渦に...

感想・レビュー・書評

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  • f.2022/2/23
    p.1993/1/21

  • 熊野サーガの脇話的なポジション。血の様とも蜜の様とも例えられた路地の描写も、本作では余熱を奪われたよう。中上健次は本来、技巧的な作家だがこの紀伊物語では、小説技術的な面が押し出されすぎている感が強い。

  • 読んだ後にとても気怠くなる。
    気圧の低い薄曇りの日みたいに。

    厭わしさの裏側に羨望がべったり貼付いたような
    そういうような奇妙な感情を覚える。
    何でしょうね。

    潮の匂いと薄い血の匂いがずっと漂っていて、喉が渇く本。

    主人公は、おんな、それそのものよりも、それに流れている血。
    血の流れる行く末を丹念に辿っている。

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著者プロフィール

(なかがみ・けんじ)1946~1992年。小説家。『岬』で芥川賞。『枯木灘』(毎日出版文化賞)、『鳳仙花』、『千年の愉楽』、『地の果て 至上の時』、『日輪の翼』、『奇蹟』、『讃歌』、『異族』など。全集十五巻、発言集成六巻、全発言二巻、エッセイ撰集二巻がある。

「2022年 『現代小説の方法 増補改訂版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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