馬は土曜に蒼ざめる (集英社文庫(日本))

  • 集英社 (1978年8月19日発売)
3.38
  • (5)
  • (11)
  • (35)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 212
感想 : 12
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784087501599

作品紹介・あらすじ

目が醒めたら馬になっていた。交通事故のため、おれの五体はぐじゃぐじゃ、脳はサラ4歳馬ダイマンガンのものが移植されていたのだ。空想と狂気と笑いで綴るパロディ。(解説・小林信彦)

みんなの感想まとめ

目が醒めたら馬になっていたという奇想天外な設定が魅力の短編集で、独特な世界観とユーモアが詰まっています。特に『肥満考』では、女流作家がダイエットに苦しむ様子が描かれ、彼女の精神的崩壊が周囲に影響を及ぼ...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 8話の短編集。その中で『肥満考』は「四日断食して一キロも痩せず、たった一日禁を破っただけで五キロもふとる」と嘆く、女流作家が主人公のお話し。この作家が林真理子と被ってしまった。主人公は断食ダイエットで精神が崩壊、周りの人達を散弾銃で皆殺しにする。最後はやっぱり筒井康隆だった。

  • 発表から半世紀を超える【筒井康隆】の八つの短編集。50年の時を超えて、作品の独創性と奇抜さをベースにした筒井ワ-ルド・マジックの巧妙さに、巻き付いた舌がほぐれないまま、溜め息つきながら文庫本を閉じる。

  • 奥付は昭和58年22刷。単行本を本書と『国境線は遠かった』に分冊したとWikiで知った。著者の作品としては比較的初期のものだが、ドタバタSFの作風は安定している。「人類の大不調和」は1970大阪万博を舞台に、不穏な世界情勢への皮肉を込めた作品。「肥満考」は中年の女流作家が壊れていくさまが現実→虚構→現実に推移していく筆致で面白かった。本書最後の表題作も、シュールな落ちだった。

  • 内容紹介
    目が醒めたら馬になっていた。交通事故のため、おれの五体はぐじゃぐじゃ、脳はサラ4歳馬ダイマンガンのものが移植されていたのだ。空想と狂気と笑いで綴るパロディ。

  • 初めて筒井ワールドに触れたので、こんな楽しい小噺があったのかと感動すら覚えた。高橋源一郎のような自由さとも思うし、はたまた、いや手塚治虫の短編マンガを読んでいるような。俗世の面白さを神経質にならずに表現する楽しさ。読書ってもっと気楽で良いのですよね。

  • 筒井は定期的に見たくなってしまうんだよなあ。過激であって文学であって地獄であって円環であって車輪であって銀箔であって焼却炉であって俯瞰であって脳挫傷であります。綺麗な物語構築なのよ。いつになっても飽きないディナーなのよ。

  • 想像力って凄い!!
    妄想、空想って個人の自由で良いんだ!?
    本当にあったら凄いだろうなあ?
    あんなこといいな、できたらいいな、と頭の中を刺激して軽くしてくれる一
    冊。

  • 最後の最後で爆笑(笑)。思わず「あ〜悔しいわ〜笑っちゃったわ〜」って歯を食いしばりながら喜んじゃいました(笑)。筒井先生、さすがです( ^ω^ )
    長編を読んだ時は、
    「筒井先生やっぱスゴイわ…天才だわ…(ドャァ」
    な感想にしかならないんですが、短編読むと「あれっ、何この人、もしかして変な人じゃね?(褒め言葉)」ってなるのよね〜(笑)
    短編ってもともと感想書きづらいけど、筒井作品はその傾向強くなるなあ。下記の要約も、いつも以上に「???」になってしまた…汗

    それにしても、定期的に筒井作品に触れたくなるこの衝動、何なのかしら〜(O_O)
    常習性は無いけど、末長くお付き合いしたい作家様です( ^ω^ )長生きして下さい〜


    ◎横車の大八…建物を壊すことに長けた大八さんの功績。

    ◎息子は神様…光背を持って生まれ落ちた俺の子供は、果たして本当に神様なのか?

    ◎空想の起源と進化…バーで文壇について自論をぶっていた俺は、マンモス狩りに出かけた男連中に蔑まれながらも、女子供に物語を語り続けた。

    ◎混同夢…サラリーマンとは、かくも家庭を犠牲にしながら、身を粉にして会社に尽くさねばならないのか?

    ◎逃げろや逃げろ…学生運動を見物していた男の喜劇的悲劇。

    ◎肥満考…私は太っている。夫はそんな私をニヤニヤと笑って見るばかりで、外に女を飼っているらしい。そして私は、ライフルに弾を込めた。

    ◎馬は土曜に蒼ざめる…事故で見るも無惨な姿に成り果てた俺が目を覚ますと、なんと馬になっていた。まぐさは美味いし、人間社会に疲れた俺にはちょうど良い塩梅だが、大事なダービーを目前に人間の女に発情してしまったのは、さて困った。

  • こんなに特徴的なタイトルだから読んだ記憶はばっちりあるのに、ほとんど思い出せないなぁ。

  • 2011.6.1(水)。¥100。
    2011.6.6(月)。

    刊行昭和45年、文庫第1刷は昭和53年。短篇集。「横車の大八」「息子は神様」「空想の起源と進化」「混同夢」「逃げろや逃げろ」「人類の大不調和」「肥満考」「馬は土曜に蒼ざめる」。カバー裏著者紹介写真は秋山庄太郎撮影。解説小林信彦。

  • やはり、これもブラックユーモアたっぷりです。

全11件中 1 - 11件を表示

著者プロフィール

筒井康隆……作家、俳優。1934(昭和9)年、大阪市生まれ。同志社大学卒。1960年、弟3人とSF同人誌〈NULL〉を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が〈宝石〉に転載される。1965年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。1981年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989(平成元)年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1997年、パゾリーニ賞受賞。他に『家族八景』『邪眼鳥』『敵』『銀齢の果て』『ダンシング・ヴァニティ』など著書多数。1996年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。

「2024年 『三丁目が戦争です』 で使われていた紹介文から引用しています。」

筒井康隆の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×