- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087507683
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
各話から次の話への流れが滑らかで、正に連作短編集という感じがしました。
証拠を全く残さない毒薬の行方を登場人物達と共に追いかけるうちに、駆け引きだらけの人間関係と毒薬の行方にはらはらしました。
-
わずか1滴で致死量に達し、検出不可能という毒。しかも、24時間経たないと効果が出ない。その間に逃げられる。
この設定のなかでストーリーを紡ぐわけなのだが、やはり抜群に上手い。さすが赤川先生。
読みやすく、場面転換が鮮やか。 -
ミステリー短編集
短編集と言えど、
一編一編に、とある「毒」が共通して登場する。
なので一冊を通して、「毒」を巡る物語を楽しめる構成になっている。
「殺したい人はいるか」
「文字通り〈誰にもバレず〉に人を殺せるなら、殺すか」
あるカップルの、そんな不気味な会話から始まる。
けれど「命の重たさ」「善悪」「自制心」
そんな重たいテーマではなく。
ライトなミステリー。
-
ミステリーは何冊か読んでるけど、恥ずかしながら赤川次郎は一冊も呼んだ事無かったなと思い購入。
下世話なバラエティで見た事があるけど、実際こういう毒ってあるらしいですね。どうなるんだ…と思ってたら、意外にファンタジーでした。女は逞しい。 -
ほぼ20年ぶりの赤川次郎作品。
楽しくスラスラ読み終えた。
物語の構成が緻密だけとユーモラスで一級品だと感じた。
違う作風か三毛猫ホームズシリーズを読もうかな。 -
この本の鍵となる毒は、誰かに飲ませれば24時間後に誰にもバレることなくその人を殺すことができるモノで、その毒を使う殺人者の真理や、被害者に対する憎悪からくる殺人の動機など殺人者側の視点から楽しめる。また、いざ、簡単に人を殺せることになったときに、人はどのような行動、感情になるのかも楽しめる。殺人者は最終的にどんどん追い込まれる立場になるのもまたハラハラして面白い。