人間失格 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.62
  • (559)
  • (684)
  • (1092)
  • (160)
  • (34)
本棚登録 : 6055
レビュー : 840
  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087520019

作品紹介・あらすじ

「恥の多い生涯を送ってきました」3枚の奇怪な写真と共に渡された睡眠薬中毒者の手記には、その陰惨な半生が克明に描かれていました。無邪気さを装って周囲をあざむいた少年時代。次々と女性に関わり、自殺未遂をくり返しながら薬物におぼれていくその姿。「人間失格」はまさに太宰治の自伝であり遺書であった。作品完成の1か月後、彼は自らの命を断つ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 感想が浮かばない僕は人間失格なんだろうか。

  • 中学生の頃、表紙に惹かれて買ったのは内緒です。
    昔読んだときは主人公自己中なクズだな〜としか思わなかったけど、そうではなかった。
    他人が理解できず、人間への不信感を持つ葉三。そんな彼が選んだ逃げ道が酒と薬であり、道化になることだったのだなと。3人目の女性の話があまりにも切なく辛かった。(唯一の友だと思っていた堀木の行動もきつい)
    「幸福も不幸も感じない」、恐ろしい境地。人間失格。

    道化にならず、自分をさらけ出して行きていきたい。
    (意外と難しいことなのかもしれない)

  • 自己批評し続ける主人公の半生。
    主人公の自己批評は、全編を通して冗談に感じるほど厳しい。自分と他人の関係性、行動、内面を深く分析し続け、多くのことに気がついていく。
    しかし、自分を暗く卑怯な人間だと思いこんでいる主人公は、いくら自己批評をしても自分の良い部分に全く気が付かない。他人を笑わせていることは、他人から見ればとっても素晴らしい魅力的な特技なのだけど、主人公にとっては、他人を騙し見下す自分の欠点に見えている。
    本の冒頭はしがきにて、3枚の写真に写った人物の描写はとても印象的だった。「どんな狂人?おばけ?の話だろう」と思ったが、そんな表面的な恐ろしさの話ではなく、人間自身の鈍く重く恐ろしい部分を深く見つめ、それを味わう話だった。
    自分の悪い面ばかり見つめ、それを味わうなんてこと精神的に良くないことは客観的にみればすぐにわかる。本の外から主人公を見て、視野が狭くて馬鹿な人だと思う。けれど、悩み続ける主人公は憎めないし、馬鹿にしたいとも思わない。

  • 小説というよりは、遺書。

    酒・ヤク・女に溺れ、一見どうしようもない屑野郎のようにしか見えないが、ここまで徹底して自己批判できる人物ってなかなかいないのではないでしょうか。

    共感できる部分もあり、読んでいる自分ですらも陰鬱で暗い感情に引き込まれていく。

  • 読む本を所持してなかったので、ipodtouchアプリで読む。

  • こんなに何度も駄目になっても拾ってくれたり気にかけてくれる人がいるのは羨ましい、性質だね。駄目になり方が女心をくすぐり放っておけなくさせるのがよくわかる。わたしもどうせ駄目になるならこんな風に駄目になりたいよ。

  • 太宰治の世界観に衝撃を受けた。
    また時間をおいてもう一度読みたい。

  • 人間失格。太宰治先生の著書。文字通り自分勝手で自由気ままに放蕩の限りを尽くしてきた人間失格者が薬物中毒になって脳病院、今で言うところの精神病院へ入院させられるまでの過程がテンポよく描かれています。人間の見栄や欲望、欲深さ、心の弱さ、精神的苦痛などが描かれた名作。太宰治先生は知っていても、太宰治先生の作品は読んだことがない人は意外と多いと思う。人間失格を読むだけで太宰治先生の偉大さと太宰治先生の作品の魅力が感じられるはずです。

  • こんなバカバカしいことで悩むのは人間くらいだ。彼の人間らしさが好きだ。

全840件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1909年6月、青森県生れ。学生時代から小説の創作を始める。東大仏文科入学を機に上京。在学中に非合法運動に従事するもやがて転向し、以降、本格的な執筆活動を開始する。1935年に「逆行」が第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。1939年に結婚し、「富嶽百景」や「女生徒」、「走れメロス」などを発表。戦後には『斜陽』がベストセラーとなり、流行作家となる。「人間失格」を発表した1948年の6月に、玉川上水で入水自殺。織田作之助、坂口安吾らと共に「新戯作派」「無頼派」と呼ばれた。

「2019年 『太宰治 女性小説セレクション 誰も知らぬ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

人間失格 (集英社文庫)のその他の作品

人間失格 (青空文庫POD(シニア版)) オンデマンド (ペーパーバック) 人間失格 (青空文庫POD(シニア版)) 太宰治
人間失格 (青空文庫POD(ポケット版)) オンデマンド (ペーパーバック) 人間失格 (青空文庫POD(ポケット版)) 太宰治

太宰治の作品

人間失格 (集英社文庫)に関連する談話室の質問

人間失格 (集英社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする